表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かき氷の女神さま  作者: にごらせ生茶
11/13

ミネラルウォーターはまだ冷えない

 しかしそう思ったのも束の間、程なくまた不快な感覚が戻ってきた。それにしても暑い、暑すぎる。


 とんでもない炎天下を走り回るという無謀なことをしたうえに、この昼下がりの気温上昇だ。


 ・・誰だ“昼下がり”とか言い出したのは・・。どう考えても今日のような場合は“昼上がり”にしたほうがみんな納得できるだろうよ・・。


 ・・といっても“下がり”は“その時刻から時間が過ぎて”の意味だから文句をつけてもしょうがないんだが・・。


 ・・しかしこの気温上昇下では響きに納得ができない・・。・・いや、気温上昇下の“下”にも若干納得がいかないような・・。


 篤朗は少しぼーっとしたせいか、言葉遊び的な思考をふと巡らせた。


 それにしても暑苦しすぎる・・。


 冷えた水は午前中のうちに早々と全て飲み干してしまい、残っているのは冷蔵庫に入れて15分~20分くらいのミネラルウォーター2本(各500ml)だ。量はともかくまだまだぬるいだろうな・・。


 氷も連日の暑さのために使い切ってしまいおそらく2,3個も残っていないだろう。全然使う量に製氷が追いつかない。


 さっきミネラルウォーターを冷蔵庫に入れた時に製氷皿に水を、いや、お湯を張ったばかりだ。


 今日はここ数日の中でもダントツに暑い。まだ表面に氷の膜も張り切っていないような出来損ないの氷をぬるい水にぽちゃりと落としたところであっと言う間に消えてなくなってその効果は感じられないだろう。


 キーンと冷たい甘いものが食べたいけど、もう飲むしかないかな・・ぬるそうだな・・そう考えてフラフラしていた。


 すると、篤郎のフラフラしている様子を見かねた彩が『シャビィ』を持って篤郎に近づいてきた。


 「もうっ、だらしないな~ほら、あ~ん♪」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ