表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来都市エア  作者: 藤咲恋々
2/2

一章 ようこそ未来都市へ

キャラがまだ不十分なので、訳分らないかもですが・・・・読み憎かったらごめんなさい・・・ 設定もまた載せたいですね

PM2時 エア:中央都市"ガイア"内王宮殿



今は穏やかな日々が続いているエアの世界。

眠たくなるような昼下がりに、王宮内では騒がしい声が響いていた。

エアを支える大神官と、王妃達が緊急会議を開いているからだ。

属性を司る神官各6名、天候を司る研究者(エレメント)各3名、安全を司る科学者(ナトゥラル)魔術者(ウィザーダ)、王妃に姫、そして・・・一人の少女。


会議の議題は、「この少女の対処/今後の対策」だそうで、2時間ほど経った今でも進展がない。

そして、何故この会議が始まったかと言うと・・・・

一人の謎の少女が突然王宮内に現れたからだ。 零の予想勇者数が一人分消失していた事から、

一同はこの少女が勇者の一人だとみていた。だからこそ、会議中目を離さない所に寝かせている。

転送 (と思う)されてから眠りから覚めない、その事実に頭痛のする一同だった。



「〝精霊〟・・・確か、アクエリウスに書物があったな」

「あぁ、その事で水神官(アクア)が確認に向かったそうだ」

「・・・〝零式〟は何時まで持ちます?」

「分りません・・・零の予測では一年ほど持つと記されていますが・・・・奴らの侵攻は速いです」


(ん・・・・え・・・えと・・・?)


「ふむ・・・仮に一年持つとして、その後の対策も・・・。

〝零式〟を上回る改型の見込みは」


(ここは・・・?あたしは確か・・・外へでかけようと・・・)


「はっきり言って無理です・・、資源も知恵も〝零式〟だけで精一杯でしたから・・・」

「仕方ありません・・・我々だけでは判断できません。

〝精霊〟についてノワールさんの意見を仰ぎましょう」


王妃の一言に、皆が苦しみながらも納得した。

仕方ない その一言に悔しさを残しているようだった。


「ノワールさんは今何処に・・・?」

「ウィンドフォレストに向かったと」

「噂のエルフの森か」


では、私が迎えに行ってきましょう。

そういいながら立ち上がったのは、風神官(ウェントス)だ。


「了解した。では、この少女も同行して行ってもらえるか?」

「はぁ・・・。」

納得できない様子で頷いたウェントスに、ウィザーダの一人が答えた。


(セラ・・・?どこにいるの・・・?)


「〝精霊〟と何かしら関係があるとみて間違いない少女だ。もしかしたらノワール様が

なにか気づくかもしれんからな・・・ それに、神秘と言われるくらいの森だ。エルフも住んでるし、

いかにも何か起こりそうじゃないか」


「は、はぁ・・・、分りました」


これでとりあえず緊急会議は終了、と皆が思ったところで席を立とうとする一同の中、退屈そうにしていた姫が唐突に口を開いた。


「ねぇ、言い忘れてたんだけど」

「どうしました?イヴ様」

「例の娘、起きてるわよ?」


「「「「「「「「「「「「「「「は!?」」」」」」」」」」」」」」」


まさに全員の声が重なった。そんな瞬間だった。


え・・・えと・・・?


「ゴホン...えぇと、ここがどこか分りますか?」


あたしに・・・話してるのかな? 何言ってるか分らない・・・。

何語だろう・・・?


「まさか、言葉が伝わっていない?」

「そうみたいですね」

「...Dir logo」


ウィザーダの一人がスペルを唱えた。対話能力の魔法だ。

異世界からの転送で言語に困ったとき用のモノだ。まさに用意周到。


「あ、あの・・・?」

「おぉ、通じた」

「言葉が分りますか?」

「はい・・・あの、ここはどこですか?」



・・・・ウェントスが出かけるのは、暫く先になってしまった。




一方 中央都市"ガイア"周辺 〝エルフの森〟ウィンドフォレスト


語り手:ノワール


報告も兼ねて、エルフの森へとやってきた。

それにしてもあの少女・・・不思議・・・。なんだろう、強いなにかを持ってる、そんな表現しかできない。

わからなかった。〝精霊〟というのも、私の管轄ではないし・・・ 〝天照の巫女〟と言われていても、

神様の声が聴こえるというのと霊力がかなり強いを除けば私はただの人間・・・。

天才でもないから、政治とかもよくわからない、ただ漠然にやる事だけをやってきた。

なのにこの結果・・・・ 自分の無力さに哀しくなってくる・・・



「あ、ノワールさん!」

「お久しぶりです・・・!突然で申し訳ないんですけど・・・エルフの皆さん、

何か変わった事はありますか?」

「少し森の精気が弱まったみたいってこと以外は特にないです」

「また・・・ですか・・・。先ほど、勇者と思われる人物が王宮に転送されてきました」


報告はそれだ。少女の事。なんとかヒントだけでも・・・・


「えっ・・・勇者ってあの零の?」

「はい、朝に突然現れましたが、まだ目を覚まさないんです。

貴女たちならなにかわかるかも知れないと思ったので・・・」


「長老なら・・・なにやら予測してたし・・・ね?」

「そうだね・・・“そろそろ来る頃”とか呟いてた」

「そうなんですか!?・・・その長老さんは何処に?」

「奥の湖で休んでいるはずですけど」


「少し話してきますね」

「わかりました。私達は離れていますね」

「お気遣い感謝します・・・、では」


まさか。もしかしたらなにかが分るかも知れない。

逸る気持ちを抑え切れずに湖を目指して歩き出した私に、声がかかった。


「・・・・ノワール・・神の預言者か・・・我に用か?」

「エルフの長老様ですか?」

「いかにも。なにやら風が騒いでいたのでな。水浴びをやめてここまでやってきた」

「そ、それはすみません・・・お聞きしたい事があるので・・・」


長老様は見た目、凄く若かった。30代・・・髪と服のフードで顔が良くみえないが、

長身で威圧感がある・・・。そしてその口から放たれたのは、衝撃の一言。


「少女・・・奏のことじゃな」

「い、今なんと・・・・・?」

「だから、王宮に転送された少女の事じゃろ?」

「あ、あの・・・どうしてそれを?」


なんなのこのエルフ・・・私のような能力・・・いや、それとは違う・・・?

それにくらべて私は・・・はぁ・・・・


「風はなんでも知っているよ・・・。少し教えてもらうだけじゃ」

「はぁ・・・。」

「それで、本題に入ろうか。少女──奏の事じゃが、心配はいらんよ」

「え?それはどういう──」


私の言葉を遮って、更に言葉を続ける長老様。


「もう起きて、説明を受けておるじゃろ・・・」

「それで・・・?」

「ここへ来るじゃろうな。 うぅむ・・・あの小童、ウェントスか・・・」


仮にもエアを支えている神官の一人であるウェントスさんを呼び捨て・・・

ほんとになんなの・・・!?私が頭を悩ませていると、そろそろ行くかの・・・と森の奥へと入っていく。

慌てて呼びとめた。


「あ!あの!! 会って行かないんですか?その・・・奏さんに」

「・・・・いずれな。今は会う時期ではないからの」

「え?」

「ウェントスたちが到着したら、我の事はなんとかいい訳しといてくれ」

「は!?」


じゃあの。ふふふ。 そういい終えると、奥の道へと消えていった。


ええええええ!? そんな私の苦悩も知らないで、

外からウェントスさんの声が聞こえてきた。


「ノワールさ~ん!いらっしゃいますか~!?」


はぁ・・・・・。今日何度目かのため息をついて、不思議な少女の所へ向かう私であった。






















ノワールさんの苦労。

この長老さんは何度か登場させようとおもってますので、よろしくです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ