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街を目指して
目眩がする…
なんでここにいるのか
そもそも何で生きているのかわからない
「ぐっ…」
しかも異様に苦しい
(とにかく人がいる街にいかなくては)
おぼつかない足で城を後にする
その途中段々記憶が戻ってきた
(確か俺は魔王にやられたような…)
まあいまは考えるより街にいこうと歩きだした
城の周りも記憶と同じだ。
遠くにはモンスターもいる
勇者は弱ってはいるが魔王を追い詰めたほどの力をもっている
ここら辺のモンスターには負けはしない
そう思って真っすぐモンスターのいる方に向かっていった
そのモンスターは炎鬼と呼ばれるモンスターだ
2メートル越えの身長 角の生えた恐ろしい顔 手に持つ金棒
炎に包まれた体
そんな特徴を持っている
勇者はさっそくモンスターを倒そうと手に光を集めようとした
「!?」
出なかった
正確には元となる光源が消えていた
そこに炎鬼の金棒が振り落とされる
意識が途切れた…