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最終話
告白されたのは、あれが人生初だった。
佐久間が私を好きだと思ってくれていた。
それを知った私の心は、じんわりとあたたかくなって、穏やかな気持ちに満たされたのを覚えている。
私は再び、母が送ってきた写真を見つめた。
あれから13年。今、佐久間はどこでどうしているのだろう。何の未来も約束しない告白だった。ただ、好きと告げてくれただけ。当時、小学生だった私たちにはそれだけで充分だった。
私はクラス会が開催される日にちをスケジュール帳で確認した。予定は入っていない。
あの頃チビだった私はすっかり背も伸びた。もう枝なんて言わせないよ、佐久間。
ハガキの【出席】に丸をつけると「亜季、元気?私は元気だよ。クラス会の企画、ありがとう。久しぶりにみんなにあえるのを楽しみにしているね」と余白に書きこんだ。
このお話はこれで終わりです。
短い連載でしたが、読んでくださってありがとうございました。
ご感想などいただければ嬉しいです。
また、次回作もよろしくお願いします^^




