新たな出会い
「ドッカァン!」
今日もミサイルがあちらこちらに降りかかる。
……というのも今は"第三次世界大戦"真っ只中。至る所で被害が出ている。
「ん?日本では戦争を放棄するって憲法にあるはずだぞ」そう思うだろ?
実は日本自体は戦争していない。ただ……アメリカだ。アメリカは日本を守る義務があるとか言ってここを戦場にしやがった。
幸い両親は2ヶ月前に老衰で他界、俺は結婚も付き合いもしてない非モテだから、死んでもこいつだけは守るというものはない(猫となっては話は別な)。……すごく生き残りたい。
「おい!核が名古屋と仙台で落とされたぞ!もうそろやばいんじゃないか……」
そうだ。今となっては核兵器が使われるのは当たり前だ。それでも……ここに"だけ"は落ちないでほしいと願っていたのだが……
……落とされた。あぁ、俺はあっけなく死んだ。こんな自己中な考えを持ったからだろうかと後悔しかけた頃にはもう核は地面についていただろう。
街はもう跡形もなくただただ灰色だった……
「……あれ、ここは……」
草の香りが鼻を刺した。
俺は満点の青空の下。草原の上に仰向けになっていた。
「神様……俺を天国に連れてってくださりありがとうございま……痛テェ!」
ん?今猫(俺の愛猫)に噛まれた。
「……て事は……俺生きてるゥゥゥ!」
ていっても、「どこここ?どこここォォォ!?」
「Excuse me. Where is this?」
(やべ、大声聞かれてたか。てゆうか、うぇあいずでぃす?しらねぇよ!こっちがききたいっての!)
と思いながらも、
「I'm sorry.I don't know either.」
(ふーん?アメリカの人か。……てか待てよ、ここ色んな人がいる……!アメリカって感じの人が2人、アジア系の人が3人。あ、俺いれて4人か。……計18人。これはおそらく国籍が違うの人がランダムにここに連れられたってわけか!?)
混乱は続く。
「这到底是怎么回事!?」(これは一体どうなっているの!?)
(いや俺流石に中国語知らんし……)
「……スミマセン、ワタシチュゴクゴワカラナイデス……」
……ここはおそらく地球ではない。ここから新しい"世界"を築くなんてことは、この18人誰1人として想像をしていなかった。