EP.0】2人の姫
この国の王には娘が1人いた。
名を「ロゼリーナ」という彼女を、国王はそれは大層溺愛した。
欲しい物はなんでも用意され、要らないと言われればなんでも排除した。
しかし後、国王の元にもう1人娘が生まれる。
名を「アイリス」。
すると国王はアイリスの方へ愛を注いだ。
月日は流れ、ロゼリーナが19歳、アイリスが14歳となる。
ロゼリーナは幼少の性格がそのままにわがままで自由な性格に。
アイリスは優しく、気品良く育った。
国王はアイリスを後継と据え、ロゼリーナを遠く辺境の地へと送る。
ついでと言わんばかりに、近衛騎士団でありながら怠惰に職にあたっていた「レルド」をロゼリーナの騎士と付け、共に移動を命じた。
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『えぇ〜、つまりは姫さんの所為で俺はこんな所まで飛ばされた訳ですが』
国の歴史から、今の経緯まで。
ソファに寝転がり本を読む少女へと教え聞かす。
『レルド?この本の続き買ってきて?1分以内で』
どうやら彼女は自分の事しか頭にない様子。
『・・・聞いてました?今までの話』
呆れつつ一応確認して。
『はやく買ってきて!』
『・・・はいはい、分かりましたよ』
ここに来て半年が過ぎたが、これが今の日常なのだと実感する。
恋愛恋愛恋愛が書きたい!!
って事で書きます。