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美しい青空の向こう側
仕事に向かっている途中、何気なく空を見上げたら、あまりにきれいな夏空だったから足が止まった。子供が絵日記に書くような真っ青な空と白い雲。
今日も暑くなるんだろうなって思いながら、進めた足がまた止まった。気温は何度になるんだろう?
熱中症で亡くなった方のニュースを、朝も聞いたばかり。
ふっと、昨日同僚が言った言葉が頭をよぎる。
「毎年、あんなに水難事故のニュースがあるのに、水難事故ってどうして減らないのかな?」
きらきら光る、冷たい透き通った水。足先をひたして笑ってる時、その水が凶器になることなんて誰が考えてるだろう?
クーラーのきいた室内から見上げる青空は眩しいけど、その下で汗だくで働いてる人達には、どうだろうか?
優しく聞こえる言葉に誘いこまれて、気がついたら命をおとしていた。そんなことだって…
空は、綺麗だけど。
ただ、綺麗だったけど。
なんとなくうつむいて、歩きたした朝のこと。




