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たくさんのif

もしも、あの時ああしていたらということは、どうしたって考えてしまいますよね。私も何度も考えました。お金をあれだけ失う前に、違和感を感じたあの時に、止まることは出来なかったのかなという、もしも。


今回のことだけじゃなく、生きてきた今までの間に色んなifを考えました。考えて来なかった人っているのかな?

もしも、あの道を通らなかったら事故に遭わなかった。もしも、こんな会社と知ってたら就職しなかった。もしも、もしも、もしも。


そうやって、いくらあの時の選択をやり直したいと願っても、選択のやり直しは絶対にできない。そして、もし出来たとしても、そのことが必ず幸せにつながってくれるとは限らない。あの時に詐欺に気がついてお金を守れたとしても、そのかわりに、自分を大切にすることが出来ないまま、自分が持っている大切なものに気がつかないまま、いつかもっと深い穴に落ちたかもしれないしね。


「僕だったら、知らない人の勧めでお金を動かしたりしないですけどね」と話を聞いてくれた若い警察官は言ったけど、見知らぬ詐欺師が相手なら、詐欺師を憎めるぶんマシかも知れないよと思う。大切だと思っている恋人や尊敬している友人がそれを勧めない保証なんてないよ。そんなもしもだってあるんだよと思う。


自分をとりかこむifは無数にある。そんないくつものもしもの中から常に選択しながら生きて、今自分はここにいる。過去のもしもはもう変えられない。そのことは受け入れるしかない。最悪の選択ばかりが頭に浮かんでやり直しを願いがちだけど、最良の選択だってあったはずなのだ。後悔がないから忘れがちなだけで。


そして、これから現れるたくさんのifから選び続けるしかない。正しいのか、間違いなのか誰も教えてはくれない、やり直しのきかないifの中から。

少しでも幸せになれると良いなと願いながら。




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