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忘れてしまえと言われても

忘れられるということは、幸せなことだと思う。忘れられないと生きていけないと思う。いつまでも色褪せない記憶とか、そんなものはないよね。


思い出すことは出来る。もちろん。記憶のなかのそれはとても鮮やかかも知れない。思いだして、涙が出ることだってあるかもしれない。だけど、最初のインパクトはないし、たぶん日常を生きていく自分の心を占めるのは、目の前の現実でしょう?

たとえば、今、ものすごい勢いで降る雨の音を私は聞いてる。朝、着る洋服や靴の心配。乾かない洗濯物の心配、そんなことをどうしたって考えてしまう。

そして、そんなことが、ゆっくりとゆっくりと積もって、忘れられなかったはずの出来事を、遠く遠くしていく。


それは、幸せで残酷な事だなと思う。

忘却は、あの日一晩中眠れなかった私を眠らせてくれるようにしてくれたし、あまり美味しく感じられないとはいえ、ご飯も食べられるようにしてくれた。

でも、同時に、何かしたい!!とにかく行動しなくっちゃと決心したはずの、私の心もなだめてしまう。


そんなことしなくても、生きていけるでしょう?無理に傷を見ようとしなくても良いでしょう?そんなことに時間を使って、誰が待ってるの?もう、いいんじゃない?


そんな忘却の力が怖いから、書く。とにかく、思いつくまま。そうしたら、あやふやな、自分の都合のいいように塗り替えられた、記憶とは違うものが残ってくれるんじゃないかと思うから。こうやって書くうちに、馬鹿なことをした私と、本当の意味で仲直り出来るんじゃないかと思うから。


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