トワイライトゾーン
詐欺に引っ掛かる人って、どんなイメージですか?
私もそうだったんですが、何だか迂闊な人、知識不足、社会経験不足、コミュニケーションスキル不足なんてマイナスのイメージを抱いてないですか?
まあ、当たってなくはないんです。判断が甘いのは確かだったし。もっと疑いなさいよと誰でも言うと思いますしね。今回のことを調べたら簡単に、同じような例が出てくる出てくる。弁護士先生があの淡々とした口調になった意味が良くわかって、申し訳なく思いました。先生お世話かけてごめんなさい。
ただ、実際に自分の身に起こってみて、しみじみ感じることは、タイミングもあるなあって事なんですよね。
自分の事を自分で言うのも何ですが、私、周囲の人からしっかり者だねとしか言われたことが無いんですよ。
失敗してない訳ではないのに、謎の信頼感があるタイプ。あの人なら大丈夫と言われがちな、ある意味では損なタイプですね。
逆のタイプもいますよね。ふわふわしてて目が離せないと思われるのに、案外しっかりしてる人。 羨ましい。
しっかり者さんは、大抵の場合は本当にしっかりしてますよね。周囲だってしょっちゅうやらかす人なら、いくら見た目がしっかりしてそうでも、しっかり者だとは思わないでしょうし。
発言だって利にかなってることが多いから、皆その人の心配はしない。心配しても、その人なら自分達が余計なことを言わなくても乗りきれると、これまた謎の信頼をして、アドバイスなんかしないで放っておく。
言い方が悪いかな?気づかいかも。その人の矜持を傷つけないような。
そして、ほとんどの場合それで問題は起きないもんだから、謎の信頼はますます強くなり、周囲の皆も、しっかり者さんも、それで大丈夫だと思い込む。
しかーし、そこに出現するのがトワイライトゾーン、逢魔が時。人生のうちには、正常な判断力を奪い、いつの間にか間違った道に足を踏み入れさせる、そんな時期があったりするのが怖いところなんですよね。そして、その道に足を踏み入れていることを、周囲も自分も自覚しない。
もしほんの少し、タイミングがずれていたら、多分私もこんな道を選ばなかっただろうなぁって、振り返って思うんです。負け惜しみかも知れないけどね。
それがどんなタイミングだったかは、またお話したいです。