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半分の月
まだ、明るさの残る空に登った半分の月
うっすらと暗くなりはじめた部屋の中から
それを見上げる
同じように月を眺めても、私とまったく同じ思いで
この月を眺める人はいない
悲しみで胸をいっぱいにしながら
怒りに震えながら
喜びに舞い上がりそうになりながら
穏やかな1日に感謝しながら
今も誰かが月を眺めている
私と同じ思いで、月を眺める人はいないけど
同じ月を見上げている誰かに
アイラブユーのかわりに
ひとりつぶやく言葉
「月が綺麗ですね」
もしかしたら、あの文豪もそう思ったのかな?
「月が綺麗ですね」
ええ、本当に。




