たくさんの蜘蛛の糸
芥川龍之介の小説の蜘蛛の糸
地獄で苦しむ罪人を救う為にお釈迦様が垂らした細い糸
その細い糸にすがって助かりたいと思う心は、地獄みたいな現実にぶつかった時にも感じると思うんですが…
細い糸が一本だけだと、本当に辛いだろうなって思う
私が、詐欺にあったとわかった直後から今までの間ずっと、眠れなかったり、食べられなかったり、いきなり泣きそうになったりしながらでも、何とか仕事をしながら日常生活を送れたのは、たくさんの蜘蛛の糸があったからなんですよね。
今まで真面目に仕事に取り組んできたからか、仕事であれこれと問題がおこることもなく、気もそぞろだった時に起こしてしまった小さなミスもカバーしてもらえました。
ささやかながら、人を助けるようにしてきたからなのか、弱ってる心をささくれさせる冷たい言葉をかけられることもなく、努めていつものように明るく挨拶をしていた私に、皆さん笑顔で挨拶を返してくれました。
普段の調子の良い時は、なんとも思わなかったけど、こういう安定した環境は、心が疲れている時って本当にありがたいんですね。ダメージを受けてる時に、更に厳しい環境に耐えないといけなかったら、私はどこかで折れてしまったかもしれないから。
でも、そういう環境って、すぐに用意は出来ないものだから。
普段から得意じゃない仕事でも、何とかこなせるよう努力したり
苦手だなと思う人にでも、とりあえず挨拶はかかさないようにしたり
小さな小さなことを、出来るだけたくさんやっておく。
そういう日常を積み重ねておくと、ピンチの時に思わぬ強さで今より深い淵に落ちないように自分を助けてくれるものなんだなって、今回のことでしみじみと思えました。
どんな時でも、そんな小さなことをマメに積み重ねておくのは、本当にお薦めです。大きなことをしなくちゃいけないと力まず、まずはやってないなら挨拶だけでも。
無視されても気にしないで、心をこめられなくてもいいからはきはきと明るい調子で。
そうしたら、ピンチの時に蜘蛛の糸はおりてくる気がしますよ。
お釈迦様の垂らした切れそうに細い糸じゃなくて、例えばスパイダーマンの映画に出てきそうな、パァッと広がって自分を包んでくれる、セーフティネットみたいなたくさんの蜘蛛の糸が。




