お皿の裏側
台風が近づいているので、早めに帰って買ってきた葡萄をお皿に盛って食べたのです。クラシックな雰囲気の、ちょっとくすんだ色の薔薇が一輪描いてあるお気に入りのお皿に。
時間と気分にゆとりがあったから、いつもより丁寧にお皿を洗っていたら、あら、意外にお皿の裏が汚れているわと思ったんです。わりとよく使ってたのに。
表側は目につくし、手入れもするから綺麗なんだけど、裏側は何かと見逃しがち。
人の心もそうなのかな?
表面はピカピカに綺麗で、一見なんの問題も無いみたい。だけど、知らないうちに疲れが溜まってる事がある。
素敵なカフェに行って、リラックスして美味しいスイーツを食べて、それで癒されてるつもりでも。
耳に優しい言葉を聞いて、自己肯定感があがってるつもりでも。
心の深い所で、見ないまま放置されてる不安や不満。それに気づいてあげないと、そっと洗ってあげないと、いつの間にか汚れが目につくようになるのかな。
もちろん表面をピカピカにするのも大切なことだから、髪形を変えたり、おしゃれをしたり、好きなアーティストの音楽を聞いたり、知らない場所に旅に出てみたりと楽しいことを色々やってみるのは良いと思う。だけど、それでも何かが足りない気がしたら…
何にもしないで、心の奥を眺めてみる時間を作るのも悪くないと思うんですよね。
浮きあがってくる問題のひとつを取り上げて、どうやってキレイにしてあげようかなって考える、自分一人きりの時間。
今はみんな忙しくて、裏側なんてかまってられないと思ってるかもしれないけど。
台風のことばかり考えて不安な夜を迎えるこんな日に、思いきって心をひっくり返してみるのは…
いかがですか?




