優しい雨
ジェットコースターみたいに高低差の激しい感情の入れかわりに疲れて。
何にもしたくないのに、何かしなくちゃと焦燥感ばかりつのって。
どうにもできずにぐちゃぐちゃな心のまま眠った昨日。
今朝、目が覚めたら薄暗くて、早朝なのかと思って時計を見たらいつもの起きる時間をとっくに過ぎていて、びっくりして慌ててカーテンを開けたら。
雨が降っていた。
ゲリラ豪雨みたいに何かを洗い流すような激しい雨じゃなくて、しとしとと地面をゆっくり潤していくような雨
それを見たとたんに、昨夜あんなにざわざわしていた心が急にしんと静かになった。
人を平気で騙す人間になんて負けたくないと思って、必死に自分を鼓舞して無理して、いつの間にか感情はカラカラに干からびかけていたんだと気がついた。だって目の前で、まるで心に染み通るみたいに、柔らかく優しい雨が降っていたから。
「神様、神様、知りませんでした
雨が晴れた空よりもずっと、心を慰めてくれることがあるなんて」
「神様、神様、ありがとう
こんな朝に雨を降らせてくれて」
うっすらとした闇に包まれた部屋のなかで、昨日の自分に「良かったね」とつぶやいてから
大きくひとつ伸びをした
ああ、今日も良い天気だ
朝の雨が嘘みたいに、今は晴れ空です
何だか眩しくて、少し目を細めながら窓からの景色を見ています




