勉強会
そして次の日。
俺と柊木星来は放課後に勉強会をした。
教室の俺の机と前の机を向かい合わせている状態だ。
「こ、ここはこうで、だからこうなるんだよ。」
前回のテストで間違えたところを教えている。こう見ているとこの子は相当頭がいいことがわかる。特に英語と国語は90点台。まぁ俺もだけどね。
「あーーーなるほど!そういうことか!私、数学苦手でさー。」
「そ、そうなんだ。それでも、、、80点も取ってるよ。」
「え、でも松竹くん100点じゃん!」
「はは、まぁね、す、数学得意だから。」
「えーー!羨ましい!」
「はははは、、、、」
なんて返せばいいのか分からないのが本音である。
真剣にシャーペンで数式と文字を書き続ける星来の姿は夕焼けと重なって美しく、大人のような雰囲気をもっと掻き立てている。まるでセクレタリーのように見えた。
その後も勉強会は続き。時計は17時を回っていた。だいたい1時間くらいやったかな。
「んーーー//お疲れ〜~。今日はありがとうね!本当に!またよろしくお願いします!」
と背伸びをして言った。
「あ、うん。僕も、ありがとう。。」
普通に俺も勉強になった。
「松竹くんは駒ヶ根市に住んでる?」
「あ、そ、そうだよ。」
「そっかーー。私伊那市に住んでるから、電車なんだよねー。」
「そ、そっか。」
そのまま会話は終わり、俺たちは勉強道具をリュックにしまい、教室を出た。
「じゃあね!松竹くん。」
「え、あうん。さようなら。」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、」
「ん?、、、今なんか言った?」
「なんでもないよ。じゃあねーー」
そのまま星来は去っていった。俺には確かに聞こえた。
『一緒に帰りたかったなーー』
と。
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