PUINE交換
テストの結果を見た後教室に戻った俺はこんなことを考えていた。
俺が学年1位で、先日俺がぶつかった机の席の女子、柊木星来が2位。あの子頭がいいのか。なるほど。まぁ、俺の方がぶっちぎりで頭いいけどな。
え?なんだって?見た目はぶっちぎりで負けてる?うっせぇ!!
そんな会話を頭の中で繰り広げていたら昼休みになってしまった。
騒がしい教室。孤独な俺。素晴らしいビジュアルだ。そんなことを考えていると。
「こんにちは、松竹くん」
美しく華やかで誰もがはっとさせられるような声だった。
なんと学年2位の柊木星来が話かけてきたのだ!
「え、こ、こんにちは。星来さん。」
星来さんに比べてどことなく不格好さを感じる俺の声。
「えーっと。急に話しかけてごめんね。今度クラスPUINE作ることになってて、松竹くんのPUINE持ってないからPUINE交換しないかなって」
なるほど。クラスPUINEか。PUINEとはSNSのことで、メールを送り合うアプリのことだ
「あ、松竹くんが嫌なら全然いいけど、、」
「だ、大丈夫。交換するよ」
「ほんと!?ありがとう!」
俯いていたが笑顔とともに顔があがった。なんて単純な子なんだ。うん、可愛らしい!!!
俺はスマホを取り出しQRコードを画面に表示させ、星来さんに読み取ってもらった。
「ありがとうね!松竹くん!」
また可愛らしい笑顔がでた。
「う、うん。ど、どういたしまして。」
そのままさっさっさっと自分の席に戻って行った。俺の2個前の席だけどね。そんな走り気味じゃなくていいよ。
その瞬間、窓から春風が入ってきた。それが星来さんのスカートを揺らし、陽光が後ろ姿を輝かせた。そして俺のスマホ画面には
「柊木星来」
2007年2月5日
とPUINEのプロフィールが映っていた。
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