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クラスマッチ②

 「まつ、、、永流くん頑張れーーーー!!」


 柊木星来から放たれた言葉にはっとした。頑張るって決めたじゃないか。ここで諦めてどうするんだよ。ドリブルするしかないだろ。ミスったとしても。

 それに、星来が応援してくれてんだよぉぉ!


 俺はボールを蹴った。前へ前と不器用ながらも前へ持っていく。

 

 相手の選手も2人来ている。もうこれ以上は無理と判断した俺は、とりあえずゴール中央前へとがむしゃらに蹴った。


 しかし


 そのボールは儚くもゴールの的を大きく外れ、フィールドの外へと出ていった。結局足手まといかよ、、

 

 「惜しい松竹!!」

 「ドリブルすげーな!」

 え?なんで?すごい。クラスの男子が褒めてくれたのだ。

 「う、うん。ありがとう。」

 本当にありがとう。外したけど。でもなんかすごく気持ちいい。それは褒められたことだけでなく、自分でゴールまで運べたことも含めてだ。

 

 その後も試合は続き俺たちのクラスは2回戦負け。まぁ2年生と3年生は強いよね。なんとか1日目終了。

 

 その放課後だった。俺は疲れてヘタヘタだった。はやく家に帰って寝たかったのでさっさと帰りの準備を済ませ玄関を出た。

 そしたらたったったっと走ってくる人がいた。

 星来だった。学校指定の深緑ジャージのズボンに上白いTシャツに黒のフルジップパーカーを羽織っている。

 「松竹くん!お疲れーー。」

 「あ、う、うん。お疲れ様。」

 「サッカーすごかったね。色んな意味で。」

 すごく笑っている。その笑顔は、春の季節には似合っていて、満開の桜のような笑顔だった。

 「あ、うん。でも、星来さん僕の名前、」

 「あ、聞こえたんだ!?」

 俺の言葉を遮るように言った。

 「聞こえてたよ。結構大きい声だったよ。」

 少しだけ星来は顔を赤らめている。

 

 「で、でもほんと応援してくれてありがとうね。


          星来。         」

 

 このとき初めて彼女に向かって星来と呼び捨てで言った。

 

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