鼠の城
ネズミは空き家を巣にしていた。
ネズミは空き家に残っていた食べ物を貪っていた。
日々過ごしていく内数が増えすぎて家の中の食料が無くなった。
家の中の食料が底をつきた。
日々を過ごすために家の回りに住む全てを食べ始めた。
庭には木や雑草が生えている、池もあった。
しかし、空き家の雑草と虫だけを食べていた。
彼らは叫ぶ。空き家に人がやってきた。
「空き家とはここのことか。なんだここは。」
「しかしですね、お客様。今すぐすめる場所で池があるのはここだけしかなくて。」
「なにをいっているのだ君は綺麗に手入れしてある。ここは素晴らしい。ここにするよ。」
「え!あ、ありがとうございます。では、こちらにサインを。」
「いや、悪いが一度戻ってからだ。」
「そ、そうですね。すみません。ではいきましょう。」
そうして人間二人は去っていった。
それから数ヶ月後、人間の1人がやってきた。
その1人はこの空き家に住み着いた。
彼らはその人間を監視した。
排除すべきか、共存すべきか、奴隷にすべきか。
もしくは逃走すべきか。
彼らは監視しながら考えていた、四つの内のどれにすべきか。
同じ日々を過ごす、これが日常である動物であるならそれこそが最高の幸せなのかもしれない。
しかし、それは地獄で変化のない人生は悪夢。
日々は変化の日々であることがいいのに。
「ニュースをお伝えします。畑で突然熊に襲われたそうです。その人は熊に首を爪を切られ亡くなりました。続いてのニュースです。」
その時、一匹のネズミが部屋に出てきた。
男が叫ぶ。ネズミだー。
ネズミ達は動き出した。
逃走するために。そして、共存するために。
そして、生きるために。
共存を決めたネズミ達はそこに住んだ。そして、子孫繁栄していった。
旅に出た逃走組は森へと避難していった。
そこは桃源郷だった。
それは言い過ぎだったそこは元遊園地。
人々が夢を見る場所。ユートピアである。
そこはシャングリラ・ランドと看板に書かれていた。
ネズミ達はシャングリラランドを自分達の世界とした。
そこに家を作り、子を成した。
そして、塀を作り畑を作り武器を作った。
そして、兵隊を作り出した。
彼らはシャングリラ・ランドを自分達の桃源郷として生活していった。
ネズミ達の桃源郷にはネズミが次々とやってきた。
それから数年の時が過ぎた。
桃源郷は崩れ去った。
人間の愚かな行いのせいで。
森が燃えてネズミの桃源郷も燃えた。
ネズミ達の多くが死んでいった。
残ったのはたった数匹。
チュー!チュー!
桃源郷にはロープウェイがありそこを動かして元の空き家との連絡路にするのが最終目標だった。ネズミ達。
なぜなら森にある食べ物よりも人間の作り食べ物の方が旨いからだ。
ロープウェイは完成したが人間達の食べ物を覚えたネズミ達はネズミのシャングリラ・ランドには帰ってこなかった。
安全よりも刺激を求めたネズミ達は人間達に殺されていった。
そして、ロープウェイで逃げたこの二人はネズミのシャングリラ・ランドの王妃と王様だった。
この二人はここに初めてやってきたネズミだった。
二人がロープウェイの反対に着き元いた家へと向かった。
そこは罠の巣窟と化していた。
ネズミ達はそれに引っ掛かり死んでいくものが多かった。
しかし、それも昔の話であり今は違った。
そして彼らもまた違った。
それこそが彼らの力だった。
彼らはその家に住むことにしたのだ。
そこには人間はいなくなっていた。
ここへやってきた人間はネズミとの闘いに飽きて家を出ていったと言う。
ここを取り壊したそしてここはしばらくの間なにもない更地であった。
それを桃源郷からやってきた二人がこの家を以前の家へと戻した。
彼らは人間とネズミの垣根を越えた進化した物となった。
彼らが獣人の始まりであった。
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果たしてなにがこのような事を起こしたのか。
そして、それはあの目玉の力であった。
彼らはシャングリラ・ランドの地下に扉を見つけた。
そこにいたのがあの目玉の怪物であった。
しかしそれは元の話、ネズミが見たのは全く違った大人の人間であった。
ネズミを見たそいつはうるさいと言いこういった。
「君たちに力を授けよう。」
そして彼らは人間と鼠の二つの要素を持った鼠人間となった。
顔は鼠だが体は人間。鼠の尻尾もあった。
耳の大きさも人間より少し大きかった。
顔立ちも人間に見えるぐらいだった。
そしてネズミのシャングリラ・ランドにいたネズミ達は皆その顔立ちとなった。
そして、人間に声をかけシャングリラ・ランドを人間に向けて発信した。
しかし、山林火災が発生してシャングリラ・ランドは燃え尽きた。そこにはなにもなくなった。
そして、人間に頼みあの家を手に入れたのだ。
それからしばらくの時が満ちた。
彼らは動物としての日々を楽しみ死んでいった。
子供を育んで。




