序章
社会人3年目
大学を卒業し、地方では大手と呼ばれる会社に就職した。
しかし、上司からよく思われず、1年目から罵倒の嵐だった。
「いつになったら仕事ができるんだ」「本当に大学を卒業したのか?」
「何もできないやつに金を払ってる会社のことも考えろ」
「本当に無能だな、人事もどうしてこんな奴を連れてきたんだか、、、」
凡そ、1年目に言う言葉ではないことを毎日毎日、言われ続けた。
結果、3年目に精神を病み、いっそこのまま人生を終わらせてしまおうかと。
どうして自分がこんなにも辛い目に合わなくてはいけないんだと。
どうして自分だけがこんなにも酷い仕打ちを受けなくてはいけないんだと。
周りの同期達は、そんなことを言われたことはない。
厳しい言葉を言われたこともあるけど、そこまで苦じゃないよと。
全てが憎かった。
全てに絶望していた。
自分の人生こんなはずじゃなかった。
どこで間違ったんだろう。
何がいけなかったの?
一生懸命、真面目に仕事の事だけを考え続けて。
考えて考えて考えて、夜も眠れない日もたくさんあった。
食べ物が喉を通らない日もあった。
体調が悪くなっても、外に出たくない、何もしたくないと思うことが普通になっても。
それでも頑張ったんだよ。
でも、もう限界なんだ、、、
ごめんね、そして私は線路に向かって落ちていった。