神だけが頼りなんですか?
これは、とある世界のお話。その世界には人間が住んでいました。人間は、火をつけたり物を作ったりすることが出来ました。自然に負けないようにと知恵を絞り出して、それを回避する方法を見つけました。そして人は分からないこと、どうしても回避できないものなどを神の悪戯といいました。神様のしていることだからしょうがない、それに逆らえばもっとたくさんの犠牲が出る、そう信じました。
人間の中には「神の悪戯」ではなく、原理があってそれに基づいてそれが起こっているのだと考える人間もいました。神の教えに従うものは、
「それは神に背く重罪だ」
と言いました。しかしそれでもその原理を探し、研究する人間はいました。迫害され、山の洞窟でひっそりと隠れながら研究に明け暮れる。そんな彼らのお話をしましょう。