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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

食べ盛りな使い魔

護衛を依頼したのに護衛が役に立ちません

作者: suzuki

https://ncode.syosetu.com/n4799fl/

の続きです。

続編を書く気無かったけど書いてしまった

 私は、フラメント王国リリアナ・マルクス第二王女だ


 今、護衛を依頼した冒険者の男を背負いながら逃げている。

 後ろでは、先ほどまで宿泊していた宿が倒壊したらしく轟音が響いている

 どうやら、私の命を狙い来た襲撃者と今背負ってる男の使い魔が戦いを始めたようだ。

 しかしどうしてこの男に護衛を依頼してしまったのかと後悔をしている。





 私は、第二王女だが、父君の死後の兄弟の跡継ぎ争いに巻き込まれ

 このままでは、軟禁か、処刑の道しか残されておらず

 私を慕ってくれている近衛隊も手引きもあり、一部の財産を持ち母方の公爵領に匿って貰うために逃亡中の身だ。


 持ち出した財産を使い冒険者を雇い逃げていたところ、山賊により全滅してしまった。


 仕方なく生き残った冒険者の男に恥を忍んで護衛を依頼したのはいいものの

 数日共にしてわかった。


 この男全く強くない


 私が戦ったほうがいいんじゃないかってぐらい弱い


 しかし使い魔は、強いが使役している主が弱いってどうゆう事なの!?


 使い魔の実力を買い護衛を依頼したから当たり前なのだが…その分使役している主が荷物になってる。


 一応戦闘面以外では食料調達や調理はこの男がやってくれている。むしろそれぐらいしか役に立たない。


 使い魔であるステラは、寝るか、移動か食べる事しかしていない。

 しかもステラが朝起きない場合は、この男がおぶって移動している事もあり

 使役関係が逆な気がしてならない


 他にもステラが戦い始めると魔力が枯渇するらしく身動きが取れなくなるのを知ったときは

 頭を抱えた。


 私のプライドが許せば護衛をキャンセルしたい・・・


 でも、現在の手持ちの金銭は先日の山賊の襲撃の時ほぼ盗られてしまい、荷物も少量の衣服だけで他は、ステラと山賊の戦いで消失してしまった。

 今護衛の依頼をキャンセルしてもいつあるかわからない襲撃を護衛してくれる冒険者ほぼ皆無だろう

(しかも前金なし)

 むしろ護衛をしても襲撃者に引き渡される確立のほうが高い気がする。


 仕方ないのでそのまま護衛をして貰ってるが、ここ数日は野宿ばかり、

 全く街や村に寄る事無く、ベットが恋しくなる。


 なんでも人が多いところの方が襲撃されやすいとか、言ってるが余り変わらない気がする。


 料理も王宮での料理が懐かしくなるぐらい料理の種類も無く味も余りおいしくない。


 それも数日が過ぎるとせめてベット寝たりやまともな料理が食べたくなり、文句を言うのだが、あまりうるさく言っていたら、使い魔のステラが私の方を見ながら獲物を見ている様な目線で見てきて余り言えなくなってしまった…


 やっと塩が無くなったらしく近くの街に寄ると聞いたときは、嬉しくて飛び上がった。


 街に着いたので別行動を取り、早速手持ちの金銭で宿を取るが

 護衛のこの男が気に入らなかったらしく

 何故か怒られた。


 取ってしまった物は仕方ないと言うことで泊まることになった。

 まああの小言の五月蝿い男は、この宿で一番安い部屋だけどな


 でも使い魔は一緒の部屋にしろとごねるので仕方なく一緒の部屋になった

 一応性別は女性だが、この使い魔であるステラは、正直苦手だ

 何より怖い…


 私だって王女だ勇気を出し聞いてみることにする


「何であの男の使い魔になったの?」


「相性が良かったの」

 としか答えないし


「何であの戦い方何ですの?」


「ご主人が食べて良いよーって言われたものだけたべてるだけで、食事だよ」


「え…」


 あれ戦って無かったの・・・食事なの?

 確かに口を開けて閉じてたけど・・・


 範囲広くない?


 お腹どうなってるの?


 と疑問が湧くと共に瞬間相部屋になった事を後悔した

 これって私も食料として認識されてるんじゃないかと・・・


「私は、食べないよね・・・」


「ご主人が食べて良いって言ったら食べるよー」


 やばい、やばい懸念通りこれって保存食辺りにしか思われてない

 そもそもどう駄目か良いかって指示してるの?


 と同時に主人であるあの男に同情した。


 こんな人に手に余るような災害級の悪魔をよく言う事聞かせてるなと

 なんて思ってたら


「何となく駄目か良いかわかるんだよ」

 と笑顔でステラが言うんだけど・・・


 思考読んでない?喋ってないのよね


 ステラはもう私と会話する気ないのかソファーに寝そべり始めた


 私も思考を放棄してベットで寝れると飛び込もうとした時


「獲物が扉の前に何人も居るみたいだよ」


 ステラが何時の間にか擬態を解いて、私の後ろに居る


 早速私を殺しに襲撃に来たみたいだ

 せめてベットに飛び込んでからの聞きたかった・・・


「どうするの?」

 何で私に聞くの?


 こうなっては仕方ない


「あんたのご主人連れてきて!街を出るわよ!」


「分かった」


 と同時にステラが姿を消し扉と周りの壁が大きく抉れて下の階が見えてる状態だ。


 慌てて荷物をまとめてると甲冑を着た男たちが数人現れたが壁に穴が開き

 ステラが主人を背負って戻ってきたみたいだ


 荷物と主人を私に向かって投げると

「ご主人お願い。沢山食べて良いって言われたから、早く逃げて」


 早速私の足元で伸びている男背負いと荷物を持ち、愛剣を腰に差すと

 ステラが開けた穴から宿から出るため走り出した。


 襲撃者の増援らしき人たちを何人かやり過ごし、1階まで降りると出入り口で宿泊客と甲冑を着た男達をが揉めている。どうやら騒ぎが宿全体に知れ渡ったようだ。


 そんな中上の階でまた振動が伝わり、建物も木が軋む音が聞こえる


 このままでは、建物自体が危ないと感じ、裏口である従業員の出入口に走り出す

 出入口には、従業員居たが制止を避け何とか宿から脱出した。


 その後は、人目を避けるため裏通りを走っている


 と唐突に物陰から殺気を感じ、荷物と背負ってる男を放り投げ剣を抜き慌てて相手の剣を受け止める。


「へへへ中々良い勘をしてやがる」

 と大男が言う


 どうやら私を殺しに来た襲撃者の一味の様だ


 相手の剣を受け止めつつ、辺りを見渡すが、どうやらこの大男一人のだけで襲って来たみたいだ。一番私が得意な展開で安堵する。


 再度相手が剣を振りかざす。私は、剣を構え相手の剣を受け流し、身を翻して大男の喉を剣で突く。


 やはり人を殺すのは何度やっても慣れない


 この程度相手ならの早々遅れは、取らないよう近衛隊に剣の指南を受けてたから問題ない


 だが複数人で襲われると私は、まともの戦えないのだ


 私はあくまでも武芸で習っているつもりで、実際に戦場とか、命のやり取りをする事なんてないと思っていたのを絶賛後悔中だ。


「ご主人連れてきてくれてありがとうー」

 何時の間にかステラが戻ってきたようだ


 とりあえずこの街から出ることにする


 私がベットに寝れるのはいつになるんだ


続き考えてるよ

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