表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

電車の中で

と、思案中にまたケータイが震える。


今度は…ルカだ。


今年は地下鉄のバイトを任せた。


外に出ている血族の中で、比較的時間があったのがルカだったので、頼んだ。


結果は成功。何一つ問題を起こさず、終わったから良かった。


その彼女からメールだ。


頼み事なら聞いてやろうと思ったら…。


『クリスマスパーティー、来れない?』


「またか…」


思わず言葉が出てしまう。


数日前から、この誘いがきているが、いい加減くどい。


ハズミから泣きつかれたらしいが、ルカは頼られると甘いところがある。


だからちょっと心配だったんだが…。


とりあえず、返答する。


『時間ができたら行く』


いつもの言葉を返す。


忙しくてムリだと言うのに…。


ケータイをたたもうとしたが、またメールだ。


今度は写真添付付き。


開けて見ると…絶句。


送ってきたのはキシだ。


優秀な男だが、同属のヒミカのストーカー兼婚約者。


ストーカーの部分を抜かせば、一般人としては優秀な男だ。


だが…送られてきたのは、眠っているヒミカと満面の笑顔のキシの写メだった…。


またヒミカが怒りそうなことを…。


お茶目なのか、嫌味なのか、本気で悩むところだ。


ムシすることを決めると、またメールが…。


今度はルナだった。


ルナは絵文字たっぷりで、


『アオイのクリスマスプレゼント、何が良いと思う?』


…即ムシで。


何故なら応えようものなら、何度でも質疑応答が繰り返されるからだ。


新しい恋人に夢中なせいか、この手のやり取りが、とにかくしつこい!


だからムシすることにする。


…2通続けてバカップルを見たせいか、気力が減った。


確実に。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ