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電車にはギリギリ間に合った。


慌てて乗り込むと、少し騒いでいる学生達と同じ車両になった。


見た目からして、私と同じ歳ぐらいだろう。


「だからぁ、これから行くところには出るんだって!」


「おもしろそうですね、榊部長」


「…どこがよ? 依琉。私は目の前が暗くなるわ…」


「大丈夫ぅ? かんちゃん」


「オレも神無月先輩に同感です」


…しかし変わった連中だ。


『気』を視れば分かる。


同属ではないが、強い『気』を持つ者が四人もいる。


あのメガネをかけた青年以外、能力者だな。


五人はどうやらこれから行く所について、盛り上がっているらしい。


メガネをかけた青年が興奮した様子で説明をし、それをニコニコと聞いている洋風の美少年と、異国の血が混じっているであろう美少女。


そしてウンザリとしているのが、和風の美少女と、美少女…に見える美少年だな、…の以上五人。


珍しい組み合わせだが、結構な美形そろいで。


あのメガネの青年も、黙っていれば文学美青年なのに…。


…聞くとも無しに話題を聞くと、どうやらオカルトっぽいのが、非常に残念だ。


やがて3つほど駅が通り過ぎ、彼等は腰を上げた。


この駅の「出る」というウワサの民宿に泊まるらしい。


何でも落ち武者の霊が出る町らしいが…私は絶対にカンベンだな。



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