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(12)16時40分 公園ランチというには遅いかも

 マミとミフユはパン屋さんのすぐ近くにあるコンビニに入った。そこでアイスコーヒーを買うと向かい側、JR沿線にある公園へ向かった。元は農業用水池らしい池を囲んで公園敷地が広がっている。池が見えるところにある木陰のベンチを見つけると二人は並んで座った。陽が傾いて少し気温が下がったせいか子供が遊んでいる。

マミは袋からカスクートを取り出すとミフユに渡した。


 カスクートはフランス語で軽食やお弁当を意味する言葉で日本のパン屋さんではバゲットパンの間にハムやレタスなど挟んだサンドイッチを指している事が多い。

 パンがパリッとしてないと今ひとつな感じになるのだけど。ミフユはそんな事を考えながらラップから取り出したカスクートを一口食べた。バゲットの皮の堅いパリッとした食感とパンの香ばしい味わいが口に広がる。つまり、美味しい。


「マミちゃん、美味しい!これ、家に持って帰ったら家族が喜びそう」


ミフユが喜んでいるのを見てマミもえっへんと胸を反らした。


「良かった。美味しいパン屋さんって人によって基準が違うでしょ。外していたらどうしようかなあって心配だったけど。うちのお母さんがここ見つけて。とっても好きだったんだ。冬ちゃんにも気に入ってもらえて私もうれしい」


そして二人はお腹を空かせた高校生らしくもりもりとパンを食べたのだった。


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