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始まりの一声

目覚ましがなる前に目が覚める。

雛がいないからだろか…

「…最近早く起きちまうな」

俺は部屋のカーテンを開け、天気を確認した。

外は…晴れていた。

「素振りでもするか」

そういい立てかけてあった木刀を手に取り、ベランダに出た。


素振りをしている間に色々と考えた。

(あれから1ヶ月がすぎた。俺は日に日に強さを増していく。が、体力が落ちてきた。そこだけが、心配である)


ある程度素振りをし、俺はリビングに行った。

「朝飯…お茶漬けでいっか」

1人で食卓を囲む。

母も雛もいない。

母は、学校に務め始めたあの日から1度もあっていない。

雛は今もどこにいるのかもわかっていない。

俺は早々に朝飯を食べ終え学校に行く準備を始めた。



「いってきます」

小さく呟き家を出た。

______________________

登校途中に見えた吹雪桜はもうほとんど散っていた。

学校に着くと校門にてゐが立っていた。

「どうした?」

「ああ、来たか。悪いんだがお前は今日休みだ」

「は?」

「最近体力が落ちてきているだろ?」

「それは…」

「だから、今日は1日休んでろ。素振りも禁止な」

「でも、明後日には…」


『体育祭だろ?』


「そうだが、なんだ?」

「こんな時期に休んでられるか!」

「戦いの時にバテられたら困る」

「…」

「だから休め」

「わかった」

「素振りもするなよ」

「…」

久しぶりに与えられた休暇だった。

いつもなら雛とか、大牙とかと出かけていたけれど、今回ばかりはそうもいかない。

「何してればいいんだろう…」

帰り道1人呟いた。

______________________

俺は家に帰り、今自分に出来る魔術を書き記してみることにした。

「んー…こう並べてみると遠距離攻撃が少ないな…でも確か」

《遠距離攻撃は他のやつがやるからお前には絶対に必要ない》

「てゐが、そう言ってな…。まぁ今日のところは本当に休んでおくか…」

俺はまた、1人つぶやきベットに向かう。

身を投げるようにしてベットに横たわる。

俺は瞳をとじて眠りについた。

______________________

夢を見た限りなく現実に近い夢を。


その夢は成功者のものだった。

成功者と言ってる時点で現実味がないかもしれないが、それは確かに何もかもが上手くいっていた。



そいつは仲間を助け、友を助け、親を、世界を、


『妹を助けた』


俺はそれを隣で見ているとか背中を見ているとかそういう感じてはなかった。

むしろ、


『俺だった』


俺は何もかもうまく成し遂げることが出来た。

だが、そこには喜びの感情が一切なかった。

周りは嬉しさのあまり泣く者や声を上げる者、仲間と抱き合う者がいた。

妹は俺に抱きついていた。



______________________

目が覚めるとあたりは暗くなっていた。

時計に目をやると“8”の文字を指していた。

思っていたよりも長く寝てしまっていたようだ。

俺は少し風に当たりたくなり、外に出た。

______________________

俺は何気なく吹雪桜の方へ向かった。

向かったと言うより招かれた、と言った方がしっくりくるかもしれない。

俺はそこにつくと吹雪桜の方に歩み寄った。


そっと手を幹に置いた。



木の奥に妙なものが見えた。


『炎…』


微かにだったがはっきりと見えた。

「あっちには確か学校が…まさか!?」

俺は学校へと駆けた。

______________________

学校に着くと激しく燃えていた。

「おいおい、なんだよこれ…」

急いで中に入る。

すると、てゐがいるのが見えた。

「おい!」

「大和!お前今すぐリセットを使え」

「何があったんだよ!」

「呪術師たちだ…」

「体育祭の日に襲ってくるんじゃなかったのか?」

「そう易易と待ってくれる奴らじゃなかったってことだ。わかったらさっさと使え!」

「あ、ああ」


『Reset』


<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

俺はベットに横たわっていた。

外は夕暮れ時だった。

慌てて起き上がり、てゐメールをする。


「呪術師たちが来る気おつけろ!」


(…これでいいだろうか)

俺は木刀をもち、急いで学校に向かう。

______________________

学校に着くとそこには大牙がいた。

「おい大牙!」

「おお、大和。どういうことだ急に呼び出しって?」

(まだ詳しくは言われてないのか…)

「後で聞けると思うから急ぐぞ」

「お、おう!」

俺達は体育館へ向かった。

______________________

そこは多くの人で群がっていた。

「全校生徒いるんじゃないか?」

「かもな…」

すると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「みんなぁ〜いるぅ?」

校長だ。

「ごめんねぇ〜体育祭今からやるんダ」

その場にいた全員がこの状況を理解した。

「だから、授業で言った通りにやってねぇ!」

みんなは何も言わずに位置につきに行く。

大牙もそうだった。

俺は授業も何も出ていなかったので、校長のもとに向かう。

「校長、俺はどこにつけば?」

「大和君は最前線にいてネ」

「わかりました」

俺は校長に言われた通りに最前線に向かう。

______________________

俺が、着くと同時に奴らも姿を現した。

何体もの竜、数え切れないほどの呪術師たち。

それを目の当たりにした俺達は勝てる気がしなかった。

周りはざわついたがそれはある男の一声で止まった。

「おやおや、随分豪勢なお出迎えだ。私はただ“打ち合わせ”に来ただけなのだが」

そう言い放たれ、奴らは一斉に動いた。

すると後方から

「グランドオーダーを死守しろぉぉ!」

と、てゐの声が聞こえ、その場の全員が動く。

俺も強化系魔術をかけ、特攻する。

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