表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

俺の戦法

どもども今回もよろしくお願いします。

誤字とかあったらすいません。

それではどうぞ


校長の特別授業は、想像以上のものだった。

俺は生命力と共に魔力を失っている。

なぜ魔術が使えないかは未だにわかってない。

魔術が使えないので戦う術がないだからどうするのかと校長に問うと、


『命を削って戦う』


そう言われた、要するに生命力を魔術、武力に変えるということだろう。

生命力を力に変えるのはとてつもなく難しかった。

下手をすれば、そのままあの世行きだからな。

それでも俺は諦めずに取り組んだ。


『雛を守るためだ』


(ん?ちょっと待てよ…)

「校長…」

「ウン?どうしたのぉ」

「俺は誰と戦うんですか?」

「あれぇ?まだ聞いてなかっタ?」

「はい」

「ここだけの話ね、雛ちゃん」


『グランドオーダーなの』


「っ!?」

「私もびっくりしたのよぉ。こんなに身近にいたなんてね」

「それってでもあくまでも伝説の話ではないんですか?」

「博士から何も聞いてないのネ」

「何をですか?」

「お父さんのこト」

「父なら俺が幼い頃交通事故にあって死んだんじゃ…」

「違うわよ」

「じゃあなんで…」

「ディメンションゲート」

「…その授業ならさっき受けましたよ」

「私がてゐに頼んでやってもらったノ。あなたが教室に入ったくらいにこの授業をしてって」

「でもそれでどうやって死ぬんだよ」

「たまたま出来た魔方陣での実験で、ディメンションゲートを作ってしまったのよぉ。その場にいた研究者はぜーいん巻き込まれて蒸発したワ」

「父も蒸発したんですか?」

「いや、あなたのパパわ発動させた人だったからかろうじて数分は生きてたワヨ」

「そこに雛が現れた…」

「そうなるねぇ。グランドオーダーは間違いなく生物兵器になル。だからあなたのままが動いたのよ。その実験にたまたま居合わせなかった」

「母さんも、赤ちゃんの頃の俺もそこにいたってことですか?」

「ウン。あと私とてゐネ」

「なんで今こうして高校やってんですか?」

「グランドオーダーを守るための兵士を育ててる的ナ?グランドオーダーが出なかったら魔術の研究は発表されなかったのよ」

「なら別にそのままにしておけば良かったじゃないですか」


『呪術師』


「珠さん…ですか?」

「あの人たちの存在が大きかったかなぁ。表向きには呪術師とか語ってるけど実際魔術師だしねぇ(笑)」

「でも珠さんは俺についてた魔術を解いてくれたんですよ?どこが危ないヤツなんですか?」

「たまぁ?誰だいそのこぉ?」

「え?」

「もしかして玉ちゃん?」

「てゐもそう言ってな…」

「あ〜、あの子ねぇ。スパイなのよぉ。適当に呪術師とか語って他の奴らからじょうほうもらってるのよぉ。ほんと助かったちゃう」

「敵は誰なんです?」

「呪術師と名乗っているやつ4」

「そんなの俺は玉さんしか知らないですよ…」

「私たちがグランドオーダーを守るために学校を作っタ。あとはわかるよネ?」

「奴らも同じことを…」

「ソウ」

「守る方は納得できると思うんですが、攻めてくるあっちの学校の奴らは納得するんですか?」

「う〜ん…あんまり言いたくないんだけどなぁ。向こうの方はねぇ…洗脳魔術を使ってくるんだよネ…」

「な、なるほど」

「だからもう少しみんなが魔術に慣れたらそういう授業も入れないとねっテ」

「ありがとうございました。色々聞いてしまいすいませんでした」

「イイのよ。コッチも何も言ってなかったからネ。じゃあ授業に戻ろうかぁ」

「はい」

______________________

校長は俺に木刀を渡した。

生命力を削る力をおさえる為だ。

「手始めにさぁ、氷を纏わせてみてよぉ」

そう言われると俺は木刀をもった左手を前に出し、こう叫んだ。


『Glacier』


叫ぶと息が切れた。

が、氷が纏った。

「で、でた…」

「オオォォォ-すごぉい。試しにさぁコレ切ってみてよぉ」

校長はドラム缶を出してきた。

「は、はい!」

俺は思いっきり振りかぶり、ドラム缶を叩いた。

すると、ドラム缶は激しい破裂音とともに白い煙がまった。

「こ、校長!どういうことですか?」

「今から実践訓練ねぇ」

「は、はぁ?」

「ハイよーいドン!」

校長がそう言うと、目の前からいくつもの水の球が凄まじい速さで飛んできた。

俺は思わず避けようとするが、間に合わず当たってしまう。

「ぐっ…」

体に穴が開くほどではなかったが、重い一撃だった。

まだ、水の球は飛んできていた。

俺は避けるのを諦め、持っている木刀で、飛んでくる水をすべて弾くことにした。

筋力のない俺には防ぐことで精一杯だった。

「イイ魔術を教えてあげるよぉ」

「な、なんですか?」


『Acrous』


「唱えてみなぁ」

「は、はい!」

俺は拳を握り、こう叫んだ。


『Acrous』


突然走るスピードが速くなった。

そして、防いでた水の球も防ぐのではなく、弾き返せるようになった。

「な、なんですかこれ」

「身体能力上昇魔術だよぉ」

「あとこれもおしえとくねぇ」


『Slow』


「はいどーぞぉ」

「はい」


『Slow』


すると、目の前水の球がとてつもなく遅く見えた。

よく見ると、周りのものが遅くなっているようだ。

俺は難なくかわし、校長の前まできた。

「はい、お疲れぇ」

気がつくと校長は俺の後ろにいた。

「う、うわぁ!いつの間に…」

「今日の授業はここまでよく全部出来たねぇ。感心感心!」

「は、はい。ありがとうございました」

言い終わった途端俺はその場に崩れ落ちた。

______________________

「はっ…ここは?」

「保健室だよ。お兄ちゃん」

「雛…授業は終わったのか?」

「うん。とっくにね」

「そうか。待たせて悪かったな」

「いいよ全然」

「帰るか?」

「そうだね」

「おーいやまとぉ大丈夫かぁ?」

開いていたドアのところに大牙が立っていた。

「おお、大牙か。大丈夫だ」

「そうか、じゃあさっさと帰ろうぜ。腹減ったよ」

「ああ。寄り道でもしてくか」

「「賛成!」」

______________________

俺達は帰り道の逆の方へ進んだ。

「大牙どこいく?」

「あー…クィーンバーガーでいいんじゃね」

「おっけ」

「大牙君この辺にクィーンバーガーなんてあったっけ?」

「最近出来たんだよ」

「お前よく知ってるな」

「お前いなくて暇だったんだよ」

「ソレハワルカッタナー」

「お前思ってないだろ」

そうなんだかんだ話していたらクィーンバーガーについた。

「久々に来たな。クイバ」

「それな」

「お前何食う?」

「チーズバーガーかな、大和は?」

「なんか俺めっちゃ腹減ってるみたいだからピックバーガーでいいや」

「ほーん。雛ちゃんは?」

「私は、アイスでいいかな」

「じゃあ頼むか」

______________________

「俺先席取っとくよ」

「あっ、さんきゅ。窓側で」

「りょーかい」

______________________

俺達は、大牙のとった席でのんびりと食べ始めた。

「久しぶりに食うとうめぇな」

大牙はガツガツと食べた。

「お前…焦って食いすぎじゃね?」

「ん、そうくぁ?ン?!」

「どうした?」

「ゴホッゴホッ」

「おいおい…早くジュース飲めよ」

「ん…。ふぁー生き返った」

「お前な…」

「ふふふ」

「あれ?雛ちゃんそんな面白かった?」

「大牙君優しいね」

「え?ありがとう(笑)」

「雛、こいつは優しいんじゃなくてバカなんだよ」

「ちょっ、それ酷くない?」

「そうか?」

「お前が元気ないからって雛ちゃんから聞いてせっかく誘ったってのに」

「ハイハイドーモ」

「少しぐらい感情込めてもらえないかね」



笑った。

ただひたすらにこの時を楽しんだ。

戦いがあるなんて思えないくらい平和だってのに。

もうすぐであろう。

楽しい日々が消えるのは嫌だが、それでも大牙や雛が、母さんがみんなが生きててくれればいいと思う。

そんなことを考えていたら自然と涙がこぼれてきた。

「?お兄ちゃん大丈夫」

「へ?」

「おいおい何泣いてんだよ。大丈夫かよ…」

「あ、ああわるい。何でもないんだ」

「何にもなくてなく奴がいるかよ」

「いや、本当に大丈夫ありがとう。それで、なんの話だっけ?」

「ああ、合同体育祭があるらしいぜ」

「どことだ?」

「えっと、たしか…」


『雷襲呪術学園だって』


「え?」

「なんでも、俺らと同じで今年から呪術の授業を入れたらしくて、さっそくお互いの実力を見たいらしく…」

「誰から聞いた」

「お、おい急にどうしたんだよ…」

「いいから」

「玉さんだよ」

「あの人か…」

「お前がいない時に話があったんだよ」

「ありがとうすまなかったな急に声を荒らげたりして」

「いいよ」

雛その時何かを考えているようだった。

______________________

(以外にも早く来てしまうようだ。

俺はまだしもみんなはもう実力はついているのだろうか…。)

俺はそんなことを考えながら大牙別れた。

帰る途中雛とは何も話さなかった。

(お互い考え込んでいたからな…)

戦いがもうすぐ来ることがわかった。

俺はそれに向け、勢いを付けていこうと強く思った。

いかがでしたか?

そろそろラストです。

楽しかった人は、次を楽しみにしててください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ