登校二日目
ども、今回もそれなりに長いです
つまらないかもですがよろしくお願いします。
ピピピピピピっと今日もまた目覚まし時計が鳴る
「…さい、…るさい、あーもうるせーな!」
俺はおもいっきり目覚まし時計を叩きその耳障りな音を止めた。
「はぁー」
大きくため息をつく。
記憶と共に目覚まし時計の鬱陶しさも戻ってしまった。
バタンっと部屋の扉が開く
「お兄ちゃんどうしたの?」
「あ、いや、なんれぇもない」
寝起きだからだろうかろれつがまわらない。
「そ、ならいいんだけど。ご飯できたから早く来てね」
「りょーかい」
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頭が痛い
昨日一度に大量のことを思い出したからか?
とりあえず思い出したことを妹の飯を食べながら整理しよう
『駿我大和 城塞高校1年D組 今日から本格的に学校生活が始まる 友達はそんなにいないが親友が一人いる。
自分のことはこれくらいにして、問題はこの世界だ。
6年前に魔術が人間にそなわっていることが証明された。それはもう科学よりも便利なものだったが、【血】を操り使うもだったため最初は貧血で倒れる人が多く出た。改良が重ねられ、ソ魔ホや木刀、魔術がかけられたものなら【血】を使う量を制限できるようになった。
それと妹も言っていたがその次の年に呪術と魔術が共鳴していることがわかった。呪術師が【血】を使うことにより魔術を解いたり解明する事ができるようになった。
そして今年から魔術の授業が導入されることになった。
魔術が証明されてからこの世界に春夏秋がおとずれることはなくなった。
だが、こんなことよりもっと大切なことを忘れていたようだ。
それは、『家族』 のことだ。
まずは、母親のことだ。
母は魔術学者で、魔術のことを証明した一員だ。俺たちはその研究の邪魔にならないように別居している。
次に父親のことだ。
父は俺が物心つく前に海外で交通事故にあい死んでしまった。父も母と同じで学者をしていたようだ海外の研究チームに入り、魔術について研究していたようだ。
そして妹。
妹は、母に最近になって聞かされたのだが、父が海外で拾ってきたそうだ。俺も最初は理解出来なかった。ついこの前まで本当の兄妹だと思っていたのに...。詳しく聞いてみたところ道端に捨てられていたところを父が俺を少し育てていたこともありチームの仲間と相談し拾ったそうだ。
妹はまだこのことを知らないようだ。』
これが主に俺の忘れていたことだ。
とか何とか思い出していたらすでにご飯を食べ終わっていた。
俺は椅子から立ち上がり学校へ行く準備を始めた。
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昨日と変わらないほどの荷物を持ち玄関で妹を待った。
「お兄ちゃんお待たせじゃあ行こうか」
「...」
「お兄ちゃん?」
「えっ?ああ、行こう」
「記憶が戻ったからぼーっとすることもあると思うけど気おつけてね」
「わかった」
妹のことを考えるとどこか壁を感じるようになってしまった。
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登校途中に見える吹雪桜はまだ綺麗に咲いていた。
学校につくと後から俺のことを呼ぶ声が聞こえた。
「おーい、やまとぉー」
「ん?ああ、大牙か」
こいつは唯一無二の親友 不知火大牙俺の周りには変な名前の奴が多い。
「大牙お前もこの学校だったんだな」
「はぁ?おめぇ何言ってんだ?一緒に受験しに来たべや」
「?そうだっけ」
「おはよう大牙君」
「おっ雛ちゃんおはよう」
「お兄ちゃんちょっと事情があって記憶が少し消えてるみたいなんだ」
「おう、そうかまぁいいやどうせ同じクラスだし」
「わりぃな大牙。じゃあ教室に行くか」
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親友との再開を終えた俺たちは昨日の記憶を頼りに1年D組よ教室に向かった。
大牙の席は妹の席の前だった。
少し時間が経ちチャイムがなり担任の先生が入ってきた。
「あい、号令。あっそっかいねぇのか。じゃあ起立、礼。はいじゃあ今日つーか昨日から担任になった、てゐ妖雲だ。先に言っておく日本人じゃねぇから、これ以上の質問は受けつけねぇ。」
「彼女いるんすかぁ?」
大牙が急に声を上げた。
「あ?いるわけねぇだろこの性格で」
「さーせん」
(自覚あるなら直せよ...)
「俺のことはどうでもいいだろう。出席番号1番から自己紹介でも始めろ。」
てゐ(無愛想だから親しみやすくするためてゐと呼ぶことにした)がそう言うと1番の子が自己紹介を始めた。
「出席番号1番 秋山紅葉です。よろしくお願いします」
「あい次」
「へ?これだけでいいんですか?」
「名前だけでいい。それ以上のことを知りたくもないし聞きたくもない」
「は、はぁ」
「次さっさとしろ」
俺は次々と呼ばれる名前をなんとなく聞いていた。
(そのうち覚えるだろう)
俺もそれなりに自己紹介をして、この時間は終わった。
「終わったか?ほとんど聞いていなかったが何人かは覚えた。じゃあこの間読んだけどゴミみてぇだった教科書を駿我取ってきてくれ」
「えっ?あ、はい」
「あ?お前誰だよ。駿我だよ駿我早くしろ」
「あの...二人いるんですけど...」
「あ?じゃあ二人で行ってこい。クソ誰だよこんなめんどくせぇことしやがったやつは(小声)」
「?行こう雛」
「わかったお兄ちゃん」
「てゐ先生どこに行けばいいんですか?」
「図書館」
「わかりました」
そう言い俺たちは教室をあとにした。
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図書館に入るとそこには山積みの教科書があった。
これを全部運ぶと思うとうんざりしてきた。
が、そこには女の司書と思われる人が、一人がいた。
「あの、すみません」
「はい?どちらさん」
「1年D組の駿我大和といいます。それと妹の雛です。ここにあるのを運べばいいんですか?」
「こんなん運んでたら日が暮れるわ(笑)私が魔術とかなんというやつあんじゃん?それで運ぶから、あんた達はもう帰っていいよ」
「...じゃあ俺たちは何しにここに来たんですか?」
「教室ごとに進行速度とかあんじゃんだからまー確認的な?やつよ、やつ」
「は、はぁわかりましたそれじゃあお願いします」
「はいはいお願いされました」
俺たちはその言葉を聞いたあとすぐに教室へ戻った。
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俺たちが教室に入る頃にはもう教科書は届いており机の上ににあった。
「じゃあ今から教科書の...③持ってグラウンドに集合」
そうてゐが言うとみんな教科書を持ちグラウンド向かった。
俺も大牙と妹と一緒にグラウンドへ向かった。
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グラウンドにつくとそこには射的のような感じで缶が台の上に並べてあった。
「お前らちょっと見てろ」
そうてゐが言うとみんな少し離れた。
『FLame』
そう発すとてゐの手から炎が出てきて台の缶が吹っ飛んだ。
「とりあえず今のやつやってもらうから。教科書の4ページのとこに載ってたから。とりあえずやってみろ」
そう言うと教科書を開き『FLame』の唱え方をみた。
出席番号1番からどんどんと始まっていった。
大牙の所まできた。
『FLame』
大牙がそう発すとてゐに比べるとしょぼかったが、缶は宙を舞った。
次に妹。
妹も『FLame』と発すと手から炎いや烈火のようなものだし台もろとも缶を消し去った。
クラスメイト全員が唖然とした。
「ほー、やるじゃねぇかお前。えっとぉ駿我いや雛だっけか?」
「はいそうです。お褒めの言葉ありがとうございます。」
「じゃあ次早く始めろ」
「はっ、はい!」
(あれを見た後にやるのは少々気が引けた。が、俺も妹には負けてられない。)
そう思い俺は思いっきり声を出し唱えた
『FLame』
.........何も出なかった。
俺はもう一度唱えた
『FLame』
が、しかし何も出ない
俺は焦った。
何度も何度も唱えた
『FLame』 『FLame』 『FLame』...
しかし何度唱えようが出なかった。
「もういいやめろ。見苦しい。妹よりも出来ない兄か...まぁいいお前は不適合者みてぇだからな。もう帰っていいぞ、雑魚は必要ない」
俺は膝から崩れ落ちた。
内心期待していたのだ、両親が魔術学者のためおれは妹よりも魔術が得意なのではないかと、だがそんなことは無かった。
結果は火を見るより明らかだった。
俺は不適合者、この世界のゴミ...
俺はてゐに言われたとうりすぐに帰宅した
読んでいただきありがとうございます
面白かった方は次回をお楽しみに。