初日からこんなんで大丈夫か?
どうも今回はかなり長くなってしまいました。
つまらないかもしれませんが、よろしくお願いします。
句読点もしっかり付けました
俺は朝ごはんを平らげると部屋に戻り慌てて着替た。すると、開けっ放しのドアから
「お兄ちゃんそんな急がなくていいよ朝いそぎたくないから近くの学校選んだじゃん」
「えっ?ああ、そうか」
「お兄ちゃん大丈夫?今日なんかおかしいよ」
「いや、最近物忘れかひどくて」
「私の名前わかる?」
「えっと...」
「はー、私はお兄ちゃんの妹で駿我雛お兄ちゃんと同い年で同じ高校似通うよ」
「ああ、思い出した。もう大丈夫。」
「ほんとかなぁ?一様お兄ちゃん自己紹介してよ。」
「わかった。駿我大和今日から城塞高校に通う高校1年。こんなんでいいか?」
「今はそんなんでいいよ。学校帰りに呪術師のとこよってから帰ろうね」
「ああ」
何も思い出すことの出来ない俺には曖昧な返事をかえすことしかできなかった。
「じゃあ玄関で待ってて私着替えてくるから」
「あいよ」
____________________________________
俺は妹に言われたとうり玄関で待ち、少し時間かあったのでソ魔ホ(ソーシャル魔術電話)で自分ことを調べていた。
何となく自分のことをつかんだと思っていたら後方から何やら可愛らしい声が聞こえた。
「お兄ちゃんお待たせ。じゃ行こうか」
(くぅー、うちの高校の女子の制服はやはり可愛いソ魔ホで見るのとでは雲泥の差だな)
などと感激していると妹に変な顔をされた。 俺は少し赤面し家のドアをあけ高校生活の幕開けをした。 ____________________________________
やはり通学時間が短いのは寂しいものだ。
だが途中河川敷で吹雪桜(この世界での桜)をみれたのは嬉しかった。今年の吹雪桜は一番綺麗だったと思う。記憶のない俺が言うのもなんだがな。
学校の門の前は多くの新入生と少しばかりの保護者で溢れかえっていた。俺たちはその合間を縫うようにして通り昇降口まで向かった。
昇降口では職員たちがクラス名簿の紙を配っているところだった。俺は少し頭を下げ紙をもらう。
自分の名前と共に妹の名前も探そうと思っていたがそれはすぐに終わった。
『妹と同じクラスだった』
心苦しいような嬉しいような不思議な感情になる。
「あっ、お兄ちゃん同じクラスだね」
妹はこれ以上にないくらい嬉しそうに言った。
「ああ、俺も嬉しいよお前がいると心強いからな。」
「うん!」
しかし本当に嬉しそうだ。少し大人ぶって答えてしまったことを後悔した。
俺たちの教室はD組階段を上がってすぐのとこにある。
教室入ると雰囲気は最悪だった。
誰も会話をせず椅子に座り何かを読んでいたり、ソ魔ホをいじったりしている。
幸い妹と席が近いので安堵して席につくことが出来た。
少し時間がたち担任であろう職員が入ってきて
「はいどーも担任です。今から入学式始まるから早く廊下に並んで」
どこか不機嫌そうに聞こえた
俺たちD組のみんなは言われたとうり速やかに並んで体育館に向かう。
____________________________________
体育館の中は思ったよりも広くA,B,C,D組と少しの保護者が入るには十分だった。
用意されたパイプ椅子に座り、これから長い話を聞くのかと思うとうんざりしてきた。
が、そんなことはなかった。
始まるや否やすぐに校長の話だった。
俺は校長の話は意外と好きな方だったので少し耳を傾けることにした。
「どぅーもぉ、校長デース。みんなどうせ校長先生の話なんて小学校の頃から嫌いでショ(笑)。なので簡単に終わらせマース」
(女の校長か、かなり若いがキャラが濃い)
俺は心の中で強く思った。
「えっと今年からこの学校は、普通科共に特進科、体育科を撤廃しマース。ごめんねぇせっかく受験したのにぃ」
『!?』
(無くなるだと?どういうことだ)
俺は焦った。だが、辺りを見回すと俺のように慌てふためいているやつは1人も見当たらなかった。
(後で妹に問いただそう)そう思い、心を落ち着かせた。
「変わって魔術科が入るかラ。ジャネバイビィー。あっ担任の先生は変わんないから安心してネ」
(魔術科?ソ魔ホでも大量生産させるきか?)
疑問を抱えながら教室に戻る。
____________________________________
自分の席に座り担任の話を少し聞いて今日の学校は終わった。
すると、妹が机の前に立った。
「お兄ちゃん帰ろっか」
「ああ」
俺は早くこの場から早く出たく少し早めに歩いた。
来た道を戻ろうとした時、呪術師のところによることを思い出した。
「なぁ、雛なんで呪術師のとこに行くんだ?」
「えっ?今更...。えっとね呪術師の呪術と魔術がね共鳴してる事が5年前に分かったのねだから、呪術師のとこに行って魔術を解いてもらうの」
「おまえ何言ってんだ?全然わかんねぇ」
「ほんとに何もかも忘れてるね。もしかして校長の話も理解出来なかったんじゃ...」
「当たり前だろ」
「はいはいそんな事で胸はんなくていいから。このまま話しても埒があかないから、とりあえず行って全部思い出そうよ」
「わかった...」
____________________________________
家とは真反対方向に呪術師の営業場所?と言っていいのかわからないがそんなん感じのがあった。
妹は迷わず入って行った。俺はそのあとを追うようにして入った。
中は外に比べ思ったよりも片ずいており内心驚いた(偏見かな...)
ふたつの椅子とテーブル、テーブル越しに椅子、そこには女性が、座っていた。
「いらっしゃい、そっちから来るなんてめずらしいこともあるのねぇ」
「こんにちは、あなたかいつも勝手にうちに入ってくるだけでしょ?」
「まー、いいわ。なんのようかしら?」
「お兄ちゃんの記憶がね消えたみたいで..」
「あらそー大変だったねぇ、ささ、こっちにおいで」
「あの」
「はい?」
「何してるんですか?」
「なにって?魔術を解くんですけど?」
「いつもそんなことしてないですよね」
「何のことかしら?」
「いい加減にしてください!お兄ちゃんに下心丸出しのところ」
会話を聞く感じ俺は危ないところだったらしい。
妹と呪術師は割と仲良いみたいだ。
「まーこわいこわい」
「ムッ!」
妹が睨んだ
「それなら私の名前も忘れてるはずよね」
「当たり前です」
「珠よ」
「わかりました」
「はい、じゃあ椅子に座って目を閉じて」
俺は言われたとうりした
「大きく息を吸って、吐いて」
吐いた途端意識を失った。どういえばいいのか分からないがきずいたらふたつ並べた椅子の上に横たわっていた。
頭が痛い
「あっ、お兄ちゃん起きた?」
「ああ、少し頭が痛いがな」
「おはよう大和君、早速なんだけどあなたにかけられた魔術について教えるね」
「「はい」」
妹と声が重なった
「絶対消失、これがあなたにかけられた魔術よ」
『絶対消失?』
「なんだよそれ、おい雛お前なら知ってるんじゃないか?」
「ごめんお兄ちゃん私もわかんない」
「珠さんなんですかそれ」
「私もというか誰に聞いてもわかんないけど、名前だけ名前だけは確かにある魔術よ。記憶を消すのか書き換えるのか、はたまた魔力そのものを消してしまうのか...名前からして後者の方が有力だけど...でも記憶は戻っているはずだから。安心して」
「は、はいありがとうございます」
「ありがとうございます」
「それじゃあお代の方は、えっと20万円で」
「「へ?」」
「当たり前じゃない得体の知れない魔術を解いたんだからそれくらい貰わないとこっちだってやってけないわ」
「わ、わかりました。いつもどうり口座から引き落としといてください」
「了解♡」
妹に迷惑をかけてしまった。
しかしなんだ?絶対消失とは戻ってきた記憶をたどってもわからない。
____________________________________
そんな感じで俺の高校生活初日は終わりを告げた
読んで頂きありがとうございました。
今回はこれまでです。
面白かった人は次回をお楽しみに