ハッピーエンドとバッドエンドの読後感の違い
ホラーにおいて、ハッピーエンドとバッドエンドどちらがいいか。
結論から言います。
ホラー好きな人は圧倒的に「バッドエンド」の方を好みます。
なぜかというと、不条理なまま終わったりしたほうが「怖さ」をずっと感じていられるからです。
ホラーフリークとでもいいましょうか。
彼らは「怖ければ怖いほどいい」という視点で作品を楽しんでいます。
そのため、物事が一件落着すると安心してしまい、そんなに怖くなかったな……と落胆してしまうのです。
ある程度謎を残すなり、あまり結末をきれいにまとめすぎないように気を付けましょう。
わたしも「真っ暗な世界に転移した結果」という作品を「夏のホラー」企画を機に投稿しましたが、感想欄で指摘されて結末を改稿しました。
最初は黒幕が誰なのかわかるようにしていたのですが、あえてぼかすように変えたのです。
結果、より怖くなったような気がします。
これはあくまで一例です。
きれいにまとめたりしても、技術がある人は怖いままで終われるかもしれません。
ですが、有名な映画や小説なんかはたいてい後味が悪い感じ(まだ呪いは続いている……みたいに)で終わっています。
扱いが悪くなっているハッピーエンドですが、いい面もあります。
霊が成仏したり、感動的な最後を向かえると、怖さは半減するのですが、ヒューマンドラマとして価値ある作品になるのです。
怖さだけではなく、切なさや悲しい余韻も強く残ります。
怖いだけの作品で終わらせたくない人にオススメです。
このように、結末次第でその作品の価値が変わります。
どういう作品として見られたいかによって、うまく書き分けをしてみましょう。
次回は何にしましょうかね。
このテーマは逆お気に入りユーザーさんからのリクエストだったんですが、みなさんも語ってほしいテーマがあったら感想欄やメッセージなどでご連絡ください。