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わざとらしいと白ける

 「お約束」「タブー」と連続してご紹介してきましたが、今回はそれらの取り扱いについて書いていこうと思います。


 「お約束」「タブー」の重要性や役割については、ご理解いただけましたでしょうか?

 ご理解いただけたのでしたら、それで大丈夫です。

 まずはホラーの「基本」を押さえられたということです。


 しかし、それらを意味もなく「多用」すると、どうなるでしょうか。

 とたんに作品が面白くなくなってしまいます。


 今回はそういった多用することによって起こる「わざとらしさ」についてです。



 これはどういうことかといいますと、「お約束をとりあえず出しておけば怖いんだろ?」と思って次々とホラー要素を登場させたがる人がいるからです。

 そうすると、読者はそこで「恐怖」を感じる以前に、「は? なにそれ。話の雰囲気や流れと全然合わなくない? 突然出てきて意味わかんない」となって白けてしまいます。違和感の方が大きくなって、「わざとらしい」って感じてしまうんですね。


 「意味不明!」って読者に突っ込んでもらって、それがホラーの中の「笑い」になるならそれはそれでいいんですが……怖い雰囲気を持続させたいのなら避けた方が無難でしょう。


 

 ホラーと言わず、他のジャンルでも言えることですが、「面白くない」「つまらない」と感じるときはどんなときか。それをみなさんよく考えてみてください。

 「理解できない」「説明されないとスッキリしない」「わかりづらい」……そんな要素がでてくる瞬間ではないでしょうか。

 まあ、「深読み」する楽しさも生まれますけどね……。



 逆に意味不明なできごとが続く「実話怪談系」もあります。

 あれはあれで一つの作法です。

 物語と違って「現実」は都合よくいかない場合がありますので……。実話系は「どうしてそんな目に遭わされたのか」というのが結局最後までわからずに終わってしまう場合が多いです。現実の話っぽくしたいときは、あえてそのように説明を省いてもいいでしょう。




 いろいろ述べてきましたが、最終的には読者に「納得」してもらえればいいと思います。

 納得してもらえるためにできることはすべてしていくつもりでいきましょう。


(ちなみに「ミスリード」手法の場合も、冒頭で読者が「意味不明」となっても構わないと思います。これも最後に意味がわかればいいのです。また、お約束・タブーをフェイクにして、実は別の意図があった……とするのもアリですね)




 次回はQ&Aの回にしたいと思います。

 良い質問があれば、先方の了解を取ったうえでそこに掲載させていただきます。

※変更した箇所は「実話怪談系」についてです。

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