ホラー作品における「お約束」
お約束、それはテンプレです。
またはベタな展開のこと。
ホラー映画フリークの中には、そのお約束がいくつあるのかを探しながら楽しむ者がいます。
映画「スクリーム」などは、それをうまく活用した作品です。
ホラー映画マニアの面々がお約束について劇のなかで言及し、そのお約束を破ると次々とゴーストの仮面の殺人鬼に殺されていくという物語です。展開がベタすぎて、全体を通すと「面白怖い」作品となっています。
ちなみに、この映画をさらにパロディ化した映画「最終絶叫計画」という映画も面白いです。
ぜひ一度見てみてください。
お約束はだいたい以下の通り。(映画には出てこないものもあり)
・劇中でセックスすると死ぬ
・お酒やたばこ、ギャンブルに興じると死ぬ
・ちょっと様子を見てくるなど、ひとりで行動すると死ぬ
・うざいお調子者は死ぬ
・性格の悪い奴は死ぬ
・白人以外は死ぬ
・デブは死ぬ
・大声を出すと死ぬ
・殺人鬼の存在を信じない者は死ぬ
・殺人鬼のマネをしたり「来るなら来い」などと挑発する者は死ぬ
・立ち入り禁止のエリアへ行くと死ぬ
・美女のシャワーシーン
・逃げようと乗り込んだ車のエンジンがなかなかかからない
・逃げ込もうとした家の鍵がなかなか開けられない、もしくは鍵を落としてしまう
・逃げていると突然何もないところで転び、以後這いずって逃げることに
・警察に通報しようと思っても電話線が切れていたり、電波がなかったりしてつながらない
・ようやく敵を倒してホッとしたのもつかの間、目を離したすきに敵がいなくなる
・強いはずの武道家が役に立たない
・普通に相手と会話していて相手が急に黙ると、相手が刺されてるか自分のうしろに敵がいる
・いきなり停電する
こんなところでしょうか。
それぞれに効果的な意味があったりするのですが、それはいったい何なのか、いままでご紹介してきたお話をもとに考えてみてください。
次回は「タブー」について書きたいと思います。




