まだ途中
次の日アレンは泣き疲れたのかいつのまにか寝てしまった体を起こしあたりを見回したそこには、たき火を燃やしながら朝食を作っている男の姿だった。男はアレンが起きたことに気づくと水筒を差し出した
「ようやく起きたか。・・・まぁ昨日あれだけのことがあったんだから仕方ないか」
「・・・・・・・」
「無事に生きているんだし少しは嬉しがろうぜ。そうだお前の名前聞いてないから聞いていいか?俺の名前はアルド宜しく」
「・・・・アレンです」
「そうかよろしくなアレン」
そうすると男は荷物の中からパンを取り出した。そしてたき火で焼いていた肉をパンにはさんで差し出してきた。確かにお腹は減っていたが、昨日のせいで何かを食べるという気力がなかったが作ってもらったので食べないといけないと思い口に運ぼうとするが昨日の記憶が何回も頭によぎるせいで食べることができなかった。だが男はそれを無理やり食べさせるわけでもなく上を向きながら話をした。
「確かに、いくら訓練を重ねた兵士でも初めての実戦で知っとなり合わせになりそして朝元気にしていた仲間が夜になったら何も言わない死体になっているのを見たら食事をとれなくなる」
と言いながら上を見るのをやめ、カバンの中からあまり見慣れない果物を取り出すと腰についたナイフで皮をむきアレンに渡してきた。
「さすがに朝を何も食わないと後の運動に差し支えるこれくらいでもいいから食べとけ」
「・・・はい」
貰った果物を食べるとあまり甘くはなかったが、体が欲していたのかすぐに食べ終わってしまった
「もっと欲しいならあるがどうする?あまり食べすぎはおすすめはしないが」
「大丈夫です」
「そうかならよかった。それでだ今からのことを話すから聞いといてくれよ」
そうすると男はまたカバンから地図を取り出した
「今の現在地がここのもさもさしている森の部分だ。そして俺が行こうとしているのがここから徒歩で1,2日かかる距離にあるこの町アロバtってところに行くつもりだがそうするとお前をどうするかなんだよな」
確かにいつまでもこの男の人に頼るわけにもいかないしかと言って戻る村ももうなくなってしまったアレンが考えていると男はこう提案した。
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