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初恋

 授業終了後にも関わらず響夜きょうやは窓を見ながらたそがれていた。まだ夢のことを気にしていたのだ。ただの夢ではない点があったからである。その点とは全く知らない少女が出てきた点だ。

 夢とはいわば脳が作り出す幻想である。なので幻想を作り出す脳自身が知らないものを出すことは不可能だ。よって、あの夢はただの夢ではない可能性があるのである。

 それにな自分にだけ知らされたのかも気になっていた。同じ文をバードやオフなどのSNSで検索を掛けてみたもののヒットはしなかったのである。少なからず彼だけが知らされていた可能性はあるもののその可能性は低い。だがそれを解っていたがそれでも期待せざる終えなかったのだ。


 急に、彼の目はまるでカメラのピントがあったかのように校庭にいる銀髪の少女をハッキリと写しだした。確かに銀髪は珍しい。だが、彼の目は彼女が銀髪じゃなくても否応なしにきっちりと捕らえたことだろう。

 

 それは彼女が彼、響夜きょうやの初恋の人だからである。


 銀髪の少女は名を香取かとり花蓮かれんといい響夜きょうやはなぜか覚えていないものの昔彼の隣近所だった。美しい輝くような長い銀髪とまるで絹を思わせるような白い肌は変わらず健在である。

 そんな彼女を響夜きょうやは夢のことを忘れて見入っていた。彼の脳内は彼女のことしか頭にない。記憶がなくとも再び恋をするとは人間とは面白いものだ。

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