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掌編小説

男子高校生のレシピ

作者: 斎藤康介

「それでは本日は、『男子高校生』を作りたいと思います」


「はい、先生よろしくお願いいたします」


「材料は簡単なものなのでテレビの前のみなさんも是非作ってみてください」


「では、材料です。

 ・15歳から18歳の男性(一人)

 ・妄想力(多量)

 ・エロス(多量)

 ・自意識(多量)

 ・母親に対する強気(多量)

 ・ニキビ(少々)

 ・昼休みに女子に聴こえてることを意識して少し格好つける話し方(少々)

 ・彼女が欲しいと言いながら、実際に付き合った時のプランがないという薄っぺらな望み(少々)

 ・校則に触れるかもと心配しているが、本当におしゃれな人から見たら大したことのないファッション感覚(少々)

 ・よくマンガやアニメである屋上での昼食の場面に憧れながら、自分が通う学校が屋上への立ち入り禁止だと知った時のガッカリ感(少々)

 ・真冬なのに夏服の半袖で学校に通う勇気(少々)です。


 あとはお好みで、詳しい事績を知らない歴史上の人物を待受け画像にするセンス、変な顔で映った学生証などを用意して下さい。

 これらの材料を混ぜて、電子レンジで180度で10分間焼いたら完成です」


「こちらが完成した『男子高校生』です」


「是非ご自宅でもお試しください」


「それではまた来週~」



「ヒロシー、あなた4月から高校生でしょ! ちょっと降りて来なさい!」

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― 新着の感想 ―
[一言]  拝読させて頂きましたっ!  あぁー、なるほどっ。分かるかも知れないっ。  そんなことを思い笑いを誘われながらこの作品を読ませて頂きましたっ。  屋上の件は私も頷けますっ。転落事故も飛び降り…
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