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独眼竜
俺は、伊達政宗が好きだ。
独眼竜と呼ばれ、そのハンディを乗り越えて伊達家を率いた猛将が、俺は好きだ。
俺は、伊達政宗に憧れて自らの右目の光を自分の手で閉ざした。
右目に伊達家の家紋が刻まれた眼帯を付け、日々を威風堂々と過ごしている。
こんな俺を、笑いたい奴は笑えばいい。
まあ、笑った奴は俺の愛刀『竜の鱗』でたたっ切ってやるがな。
そんな俺はいま、相棒を探している。
伊達政宗がそばに従えた、片倉小十郎のような、『竜の右目』を。
『竜の右目』を見つけるため、俺は日本各地を旅している。
すでに旅の始まりから3年の月日がたった。
何人もの優秀そうな男を見てきたが、『竜の右目』にふさわしそうな男はまだ見つからない。
あと何年かかるのか・・・
わからないが、かまうものか。
絶対に、探し出してやる・・・
時は西暦2567年
再び戦国の乱世が訪れようとは、
このとき俺は知らなかった。




