あとがき(登場人物など)
登場人物
○村上武吉(20) 本編の主人公 能島村上当主で村上三島(能島、来島、因島)水軍全体の頭
○オツルノオバ(60) 武吉の祖母 海女出身 大三島の鶴姫がモデル
○村上通康(37) 武吉の義父(妻の父) 来島村上の当主
○陶晴賢(34) 本編のラスボス 戦国武将 下剋上で中国地方を実効支配し、元就と対立
○毛利元就(58) 当時、安芸国の国人領主 戦国武将 後に中国地方全体の支配者に
○乃美宗勝(29) 小早川隆景の家臣の侍
○権之助(20) 来島村上の海賊 言語障害だが鯨と意思疎通するなど異能力を持つ
○お静(18) 権之助の妻 元守護大名の下女
○達平 能島村上の海賊 武吉の手下
○小助 能島村上の海賊 武吉の手下
○小早川隆景(22) 元就の三男 戦国武将
○吉川元春(25) 元就の次男 戦国武将
○井上元勝(69) 元就の家臣
○村上吉充(50) 因島村上の当主
○村上元吉 武吉の嫡男 幼名は川丸
○お松 武吉の妻
○毛利隆元(32) 元就の長男 戦国武将
○柿並隆正 陶晴賢の影武者
○伊香賀房明 陶晴賢の影武者
○山崎房方 陶晴賢の影武者
○武川十兵衛 陶晴賢の家臣
○タカ爺(故人) 村上隆勝 武吉の祖父 オツルノオバの夫
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宣教師ルイス・フロイスは当時の日本の様子を『日本史』に記録し、その中で「村上水軍(特に能島村上氏の村上武吉)は日本最大の海賊」との記述があるとのこと。
私はこの記述が気になっていました。
村上水軍に関する歴史学者の本や作家の歴史小説を読むと、村上武吉は海賊ではなく、単なる普通の戦国武将のように描かれているものが多いようです。だったらなぜフロイスは彼を「海賊」だと思ったのか。
海賊と普通の戦国武将の違いはなにか。
私見ですが、村上海賊衆は蝦夷のような”まろつわぬ者”、すなわち大和朝廷文化圏外の後進国だったのではないかと思うのです。
いつの時代も後進国は必死になって先進国をまねします。田舎の若者が都会に憧れ、都会の流行をまねるのに似ています。都会の住人から見たら、ときにそれはダサく見えます。一方、よく観察すると地方には都会にはない独自文化があり、気づいている人は少数派ですがその独自文化に意外な価値があったりします。
村上水軍もまた当時の室町幕府から見たら、戦国武将にしてはダサく、野蛮で品がなく、しかし炮烙玉など水軍の軍事技術として捨てがたい”独自文化”を持っていたのではないでしょうか。
(了)




