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其之壱 武士の身分について

将軍しょうぐん

 正式名称は征夷大将軍。武家の棟梁。外交呼称として、対外的に「日本国王」「日本国大君」を称することもあった。


 ・大御所おおごしょ

 上皇の将軍バージョン。征夷大将軍職を退いて隠居した前将軍を指す尊称。


藩主はんしゅ大名だいみょう

 石高1万石以上の所領を幕府から与えられた武家の当主。出自によって御三家・親藩・譜代・外様に分類されていた。


 ・御三家ごさんけ

 江戸時代において宗家たる将軍家に次ぐ家格を持ち、徳川の名字を称することを認められていた3つの分家のこと。


 ・親藩大名しんぱんだいみょう

 将軍家と血縁関係を持つ大名家。幕政に参加できない。


 ・譜代大名ふだいだいみょう

 幕政に参加できる大名家。領地は外様大名や親藩大名に比べて小さい。


 ・外様大名とざまだいみょう

 幕政に参加できない大名家。大領を持つ一族が多い。


旗本はたもと

 江戸時代において、知行が1万石未満の徳川将軍家の直臣家臣団(直参(じきさん))のうち、御目見(おめみえ)以上(将軍への謁見が許される)の家格に位置付けられた者のこと。江戸時代初期には、幕臣の総称として使われていた。


 ・交代寄合こうたいよりあい

 江戸時代における武家の家格の一つ。知行1万石未満でありながら譜代大名なみの待遇を得、所領に居住し参勤交代をした。

 

御家人ごけにん

 江戸時代において、知行が1万石未満の徳川将軍家の直臣家臣団(直参)のうち、御目見未満(将軍が直接会わない)の家格に位置付けられた者のこと。


藩士はんし

 藩に所属する武士のこと。藩によって藩士の身分制度は異なっているが、おおまかに上士、平士、郷士(、足軽)に分けられる。仕える対象は藩主・藩主の家臣と様々。当時は◯◯家中家来と呼称された。どの藩も藩人口の一割弱程度の人員で構成されていることが多かった。また、郷士までの全藩士は、基本的に藩別に存在した「藩校」に入学することが可能だった。


 ・上士じょうし

 藩主の直属家臣である藩士のうち、最上位の家格を有した武士の家柄。幕府でいう旗本に相当した身分。戦時に騎乗を許される家臣格。戦国時代の統治形態が多く残された一部の外様藩では、所領を有する者も多く、藩内での影響力も強かったとされる。多くは藩内の重要な役職に就いていた。幕府と大名の関係のように、一門・譜代・外様の3つの家格に大きく分かれており、この中の譜代出身者から藩の家老が選出される。


 ・平士へいし

 藩主の直属家臣である藩士のうち、中位の家格を有した武士の家柄。幕府でいう御家人に相当する身分。戦時に騎乗を許されない。ほとんどは所領を有さず、給料は蔵米で出されていた。参勤交代など藩の運営に関わることも多かったが、ほとんどは上士の下位の役職にしか就けない。平時は城下町に居住し、城内の護衛などの中間管理職的な行政職に従事していた。


 ・郷士ごうし

 武士の身分のまま農業に従事していた者や、武士の待遇を受けていた農民の家柄。平時は農業、戦時には藩主の軍事力として戦った。下士とも呼ばれる。上士や平士と異なり、城下町に居住せずに農村部で生活していた。身分の低さから藩の要職に就くことが出来ないため、藩からの給料は低く、貧しい暮らしをする者も多くいたが、農業の収入などによって逆に平士より裕福だった郷士もいた。武士よりも百姓に近い身分層であるため、多くの藩で差別に遭うことが多い。郷侍ごうざむらいとも。


 ・足軽あしがる

 藩の下級事務員や各種雑用に用いられ、藩政の末端を担った階級。武士階級の中では最低位に位置し、身分も百姓や町人相当だったが、「士分」の末端として認められてはいた。ただし、狭義の武士に含まれず、武士の服装である足袋や袴の着用も許されず、明確に武士とは区別されていた。一部の藩では「同心」とも呼ばれる。功績によっては平士になることも出来た。明治維新後に「卒族」となった身分層は、この足軽階級が該当している。


浪人ろうにん

 藩に仕えない武士階級の総称。名字帯刀の権利を有し、藩から武士としては認知されていた。さまざまな理由で藩主家から召し放ち(つまりはクビ)となり、多くはその日暮らしとなって貧困に悩まされていたらしい。道場を開いて武芸を教える者、私塾や寺子屋で雇用されて庶民の教育に貢献する者、商人として出世する者など、少ないながらも中には社会に影響力を持つ浪人もいた。浪人の中には自暴自棄となって犯罪に走る者も数多い。


 ちなみに余談だが、江戸時代では諸藩によって価格の異なる「御家人株」を買うことで武士の身分を得ることが可能であったため、足軽や郷士のような下位の武士身分に成り上がった元非武士層(ほとんどは元豪商や元名主などの裕福な庶民)もかなりいたとされている。


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