ある勇者一行の功績とその後
勇者は勝利をおさめた。
魔王は勇者の光の魔法をまとった一閃の前に成す術もなく倒れたが、最後の力を振り絞り、聖女を道連れにした。
帰還した一行は勝利を喜ぶことなく、王都に帰還することになる。目の前で皆の愛した聖女を失ったことを尊い犠牲と思うことはできなかった。
聖女の葬儀は大きく執り行なわれた。
凱旋パレードは、勇者一行の意向により行われなかったが、聖女の葬儀は大きく執り行なわれた。彼女の棺には彼女の折れた杖が入れられた。
王国に魔物の出現がなくなった。
平和が訪れたのかと思われた。
勇者一行もそれぞれの道を歩み始めることになった。
第三王子付きだった勇者一行の騎士は再び護衛につくか、領主として領地に戻るか決断を迫られる。
そんなとき、第一王子と第二王子の皇位継承争いが始まった。国王が原因不明の病になり、長い時間起き上がるのが難しくなったのだ。
第一王子派と第二王子派で、いよいよ内乱かと思われたが、そこに終止符を打ったのは第三王子だった。
王は毒に侵されていたのだ。
毒の出どころ解毒方法を見つけ、毒を盛ったのが第二王子ということを突き止めたのだ。密かに解毒を進めていると、今度は寝室に刺客が入り、それが第一王子の放った者だと、調査の結果わかった。
少しずつ回復していた王は、すぐに王太子を第三王子と決めた。
第一王子と第二王子はそれぞれ、幽閉されることになり、王族は王の他に第三王子だけになった。
オリヴァー・シュヴァルツ
勇者一行の騎士は第三王子の護衛のため、王都に残ることを命令された。




