第二王子が可哀想…
眠すぎて脳が死んだ人が書いた短編です。
兎に角ゆっるゆるなので頭空っぽでお読みください
「エリーベル・ルラーザ!!お前との婚約を破棄する!!!」
我がバサラ国と隣国のナガハ国の、長きに渡る戦を我が国が勝利した事を祝して開いた夜会で突然、王太子であり第一王子のウィルソン様が宣言した。
「わたひ?」
私、エリーベルは急いで口に含んでいた肉料理を飲み込む。
「ぐっ…!」
ドンドンと胸を叩く。
周りは私に『何してんだ?』や『答えを早く出しなさいよ』とばかりの視線を向ける。
実際は急いで飲み込んだ肉が喉に引っ掛かったんだが…誰も助けてくれない。
(み、水!!!)
淑女らしからぬ勢いでグラスに入っている水を飲み干す。
「プハ〜〜〜!」
酒でも仰ったのかと言う勢いでグラスを机にダンと音を立てて置く。
「え〜っと、何でしたっけ?」
「と、惚けるな!!!俺の気を引きたいのは分かるが…。兎も角、婚約破棄だ!!婚約破棄!!」
「コンニャク破棄…?勿体無い!!私が食べます!!!」
「婚約だ!!こ・ん・や・く!!と言うか、破棄寸前のコンニャクを食べるのはどうかと思う!!!」
「食品ロスはいけないわよ!」
「そう言う所が嫌いなんだよ!!この、辺境伯の田舎娘!!炎みたいな真っ赤な髪…しかも男の様に短いし!それに血みたいな紅い瞳も!俺には似合わない!!!」
地味な子達を集めて、『誰が1番地味だ〜?』と聞かれたら真っ先に『王太子ー!』と答えられる様な焦げ茶の短い髪に黒い瞳の王太子が叫ぶ。
「なるほど!地味の中でも最も地味な王太子様に似合うのは同じく地味の中でも最も地味な女性、って訳ですか…!ふむふむ、納得しました!」
「ふ、不敬だぞ!!誰かコイツを牢にぶち込め!!!」
唾を飛ばして怒鳴る。
「うぇっ!汚い!!!」
「何だと!!!衛兵!!衛へ〜〜〜い!!!早くコイツを牢に!!!」
「は、はっ!」
ガシャガシャと重たそうな鎧を纏い近付いて来る。
「そこまでだ!!!」
「あ、貴方は…!」
「お、お前は…!」
「久しぶり、エリーベル。それに兄上」
ヒラヒラと手を振る、ブロンドの短い髪に碧い瞳の第二王子。
「くっ、何しに来たんだ!!」
悪役顔を歪める王太子。
「兄上の蛮行を止めに来た」
「な、何だと!!?」
「衛兵、兄上を貴族牢に」
「や、止めろ!!俺は王太子だぞ!!!」
「状況が変わって、僕が王太子になったんだ」
「なっ…!」
「早く連れて行け。王家に恥をかかせた奴の顔を見ているだけでイライラする」
「はっ!」
「離せぇぇぇ!!!」
最後まで醜く足掻いていた元王太子は衛兵に引き摺られ、退場して行った。
「エリーベル」
「あ、はい!」
「貴方がずっと好きだった。どうか僕と婚約をして欲しい」
「えっ…!」
キャアと黄色い悲鳴が夜会のあちこちから聞こえる。他にも『物語みたい』や『かっこいい!』やら色々言っていた。
「えぇ〜」
「い、嫌ですか?」
キュルルンと子犬の様な表情を浮かべる。
外野が『さっさと婚約を結びなさいよ!』とか『振ったら許さないわよ!!』だとか私への批判が飛び交う。
「う〜ん。…名前なんだっけ?」
「え?」
「いやね、第二王子ってのは知ってるのよ。ど〜〜にも名前が出てこなくって〜」
信じられないと言った目が私を刺しまくる。
「ほ、本当に分からないんですか…?」
震えた声で聞いてくる。
「えぇ!」
ハッキリきっぱりと頷く。
「第二王子の僕の名前を…?」
「そうよ。いちいち名前なんか覚えてらんないわ!でも、熱っぽい視線を向けてきたのが貴方ってのは知ってるわ!」
「知ってたの!!?」
「勿論よ!でも…婚約はちょっとね」
「お願いだ!僕は本当に君を愛してて…!」
「私、お父様と結婚するから!重婚は駄目よ!!」
「へ!?」
「聞こえなかった?私、お父様と結婚するの!」
「「「えぇ〜〜!!?」」」
「だから…」
『めっ』と第二王子の鼻をちょんと触る。
「エリーベル!!」
屈強な男性が扉を勢い良く開けて入ってくる。
「お父様♡」
「エリーベル!疲れただろう。早く家に帰ろう」
「えぇ♡」
「「「………」」」
「「お騒がせしました!」」
_バタン!!!
後にこの夜会は第一王子の婚約破棄&第二王子が振られると言う伝説の夜会となった。
如何だったでしょうか〜?
はい、ウザいですね。すみません。
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