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浮遊感

作者: R

青春期に感じていた

現実逃避に似た浮遊感は

きっと当時の僕の唯一の救いだった。


憂鬱や退屈の檻に閉じ込められている

そう感じていた。


そのため

いつか出てやる 逃げ出してやる

僕はもっと面白い世界に行くんだ。そんな希望を持ち続けていたのである。


けれども、待っていたのは妥協という名の諦めばかりだった。


そんな惨めな僕を癒す唯一の救いはあの頃の浮遊感だけだ。


きっとこれからも僕はそいつに殺され、生き返させられる

死ぬまでずっと何度でも


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