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血の滴り

作者: ランド第32流星群

詩・短編を書いてみました。

気に入っていただけるか分かりませんが

一生懸命に書いてみました(^_^)

1000文字ぐらいで書いてあります。

物語の断片や本の1ページのようなモノだと思いながら

暇なときにでも読んで

楽しんで頂けると幸いです(^_^)

とある日のこと

身体がダルかった私は病院で検査を受けた。

しかし

その検査で分かったのは

何がどう違うかは大人の話が難しくて分からなかったけど

私は普通の人とは違うということ。

医者の人が言っていたから間違いないと思う。

あと医者はこうも言っていた。


「アナタで研究をさせて頂けませんか? 謝礼は払いますので…」と…。


その日から私の生活が変わり始めた。


親は私の事を怪我のしないよう

普段よりも大切に扱ってくれるようになった

ただ

それは『娘』というよりもお金を生む道具のような感じで

私に何かあると

過剰に反応し

私の行動を制限するようになった。


それからどれだけの時間がたったのだろう…。

今の私は親の勝手な要望で

ある研究施設に預けられている。


その研究施設では

私は1週間に2回

医務室へ連れていかれて血を抜かれ検査を受けている。


聞く話によると

その度に親にお金が入る仕組みらしい。


こんな状況だからだろうか。

私の生きる理由は次第に霞んで

見えなくなっていく。


自分は一体どんな人間なのか…。

そんな事を毎日

自問自答しながら

今日も血を抜かれた。

最近

血を抜かれ過ぎているのか

身体が重い。


もうすぐ私は死ぬのかな?


そんな気がしていたある日のことだった………。


今日も

私はベットに乗せられて周りの大人と一緒に医務室へ移動していた。


もう私の意識は朦朧としている。


死ぬのかな…。


そう思った瞬間

天井の一部が剥がれ

その穴から

手慣れた感じで女性が降りてきた。

その女性の出現に慌てた大人が

携帯していた拳銃を構えた。

しかし

彼女はそれに動じることなく

新体操をしているかのような華麗な動きで

次々と大人達を倒していく。

終わった頃には

私の周りには死体が転がっていた。


私はその彼女に声をかける。


「あの……」


すると

その声に条件反射並の反応をした彼女は

私の眼球に至近距離で銃口を向けた。

引き金には手をかけている。


あ、死ぬんだ…。


そう覚悟した。

しかし

彼女は私に気づくと銃口を下に向けた。


「ごめん。反射的に向けちゃった。」


私は震える唇で再び尋ねる。


「ア、アナタは一体…」

「私? 私はアナタを連れ去りにきた人よ」


連れ去りに…?


彼女は確かにそう言った。


「貰いにというのはどういう…」

「それはここから逃げた後で」


彼女は私の首に何かを取り付けて

私の腰に手を回す。

私は首に付けたのが気になったが

その手に持ち上げられ

自分の足に力を入れた

しかし力が入らない。

すでに私の身体はそこまで衰弱しているのだろう。

すると

彼女は舌打ちをして私を背中に担いだ。


「しがみついていて。でなきゃ、アンタは死ぬからね。」


これは脅しではないのだろう。


私は彼女の首にまいた腕に

出来る限りの力でしがみついた。


それを確認した彼女は移動を開始する。

しかし

その動きは私を背負っているとは思えないほど身軽に動き

携帯していた拳銃で

襲ってくる敵を次から次へと撃ち殺していく。


人が死ぬ所を見るのは初めてだ。

でも

不思議と目を背くという気持ちにはならなかった。


それから

彼女と私は施設の外へ出た。

外は無数の星が煌めく綺麗な夜。


あぁ…。

月の明かりはこんなにも眩しいかったのね…。


私は彼女に聞く。


「私はこれからどうなるの?」

「依頼主の所へ送るわ」

「お、送る…!?。そこで私はどうなるの…?」

「詳しくは分からないわ。アナタの血は売れるみたいだから血は抜かれるんじゃないかしら」

「そんな…」


私は彼女に懇願した

「お願い。私を助けて…!」と


しかし

彼女は間も置かずに…


「それは無理。私にも立場というのがあるの」

「何でもするから…!」

「そういう問題ではないのよ」

「そんな…」


私は彼女に懇願した

「お願い。私を助けて…!」と


しかし

彼女は間も置かずに…


「それは無理。私にも立場というのがあるの」

「何でもするから…!」

「そういう問題ではないのよ」

「そんな…」


やっと見つけた光が打ち砕かれる。

彼女はさらに追い討ちをかけた。


「あ、そうそう。逃げようとしても無駄だから。その首についているのはGPSだから逃げても追えるし、無理矢理外そうとしたら死ぬからね」


……そうか。

私はもう助からないんだ…。


「まぁ、そう落ち込まないの。運が良いことにまだ時間はあるから。今を楽しみましょ」

「はい…」


こうして私は彼女と一緒に行動することになり

その後どうなったかは

また別のお話…………

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