reminisce「思い出を語る」
台詞多めになっております!読者様には台詞から世界観を連想してくれたらいいなっと思っています!
「私の名前はアン!今とても幸せな気持ちなの、何故かって?それは大きなお城に沢山のお菓子そしてカッコいい王子様、そして私はお姫様っていう素敵な夢を観ているから!」
「あっはは君いいね!僕君に決めたよ!」
そんな声が聞こえたと思ったらみるみるうちに素晴らしい夢の世界が崩れ去っていく、残されたのは真っ白い何もない空間とアン、それと見たこともない狐の形をした生物だった
「あああ!!私の夢の世界が…貴方の仕業なの?」
「うんそうだよ!僕がやったんだ」
「なんて事するのよ!折角とても素晴らしい夢をみていたのに!」
夢を壊されたという怒りが心の底から湧き上がってくる
「あはは…ごめんごめん!これには理由があるんだ許してくれよ!」
「理由ってなによ!しょうもない事だったら許さないから!」
「理由を話す前に自己紹介するね!僕の名前はニゲラ!物語を夢にして伝える妖精さ」
「ニゲラね!それで夢の妖精さんが私になにようかしら?」
夢の世界を壊された事を根に持っているのかそっぽを向いてる
「さっきのは本当に悪かったよ、でも君には僕の観てきた世界を見て欲しいなって思ったんだ!どうかな?覗いてみない?」
「世界を覗く?それはどんな風に?」
さっきまでの不機嫌はどこに行ったのかとても興味を示している
「僕がみたものを君の夢の中で映すんだ!そうしたら君は
その夢の中に出てくる1人の登場人物の中に入って物語を観る、簡単だろ?」
「えぇとても面白そうね!観てみたいわ!」
「君ならそういうと思ったよ!じゃあ早速映してみよう!
とその前に1つだけ言い忘れた事がある。この世界では君は喋れないし動けない!理由は簡単、君は観る側の人間だ!君が入り込んだ人間が動けば動くし、その人が観たものは君も観る事ができる!だけど君はその人ではない!意識を少し借りているだけだからね、でも心に思うことはできる、何か感じることがあれば思ってみるといいよ!」
「わかった!要するに私は少し借りるだけであってその人になれる訳じゃないのね!そんな事よりも!どんなものを観せてくれるの?とっても楽しみだわ」
「あはは、じゃあまずはこんな話しなんてどう?一番の幸せとは何か?孤独な少年とその友人が銀河鉄道に乗って旅をする物語だ!」
「銀河鉄道!ステキね!それにするわ、観せて頂戴!」
「わかった!ではreminisce(思い出を語る)」
それにしても素敵か…彼女はこの物語になにを思うのかとても楽しみだ!
アンの視界は見る見る内にぼやけていき気がついたら誰かの中にいた…
読んでいただきありがとうございます!




