第四話 平行世界
「ここは…どこだ」
俺は確かあの時不審者に襲われかけてそうだ誰かに助けてもらったんだその人にお礼を言わなきゃ。
辺りを見渡すが誰もいない。
「そういやこの道見た事ないな」
どうやら俺はかなり遠くまできているらしい。
しばらくして人がきた。
「あの…ここはどこですか」
俺は気づけばそう尋ねていた。
「.............」
何も答えてくれなかったいや性格には喋ろうとしても喋れないように俺は思った。
しばらく経つとまた人が1人通ったどうやらこの人を探しに来ていたようだ。
「あ…いた勝手に出歩いちゃダメでしょ」
「.........」
やっぱり喋ろうとしているだが喋れない俺は彼の心がここにない…そんな気がした。
「あの…あなたは」
不意に質問されて一瞬戸惑ったが
「俺は青伸森勇介です」
そういうと彼女は血相を変えてこちらを見てくる何か小声で言ってるみたいだ。
「平行世界…同一人物…」
そんな言葉が聞こえてくる。
「あなたなら彼を救えるかもしれないお願い協力して」
そう言って俺の目の前にいる少女はその場から動こうとしない男の人の話をしだした。
「ということなの」
彼女の話はこうだ。あの男の人はとある事件に巻き込まれて精神がやられてしまい今に至るみたいだ。
「俺は何をすればいいんですか」
「手伝ってくれるんですね」
「あっ…はいもちろん」
そういうと彼女は笑顔になった
「それはそうとここはどこなんですか」
俺がそう言うと彼女は真剣な面持ちになった
「そっかまずそこからですね」
「ここはあなたのいた世界とは違う世界です」
何を言ってるんだと普段なら思うだろうがさっきあんなことが起きたんだなんも不思議に思えなかった感覚が麻痺してるのだろう。
彼女が言ったのをまとめると
・ここは俺のいる世界とは平行世界であること
そしてあの精神崩壊をしてしまった男性がこの世界の俺だと言うこと。
「なんであなたにはわかるんですか」
「私の能力といえばわかりますか」
つまり彼女も能力者なのだろう。
「あなたからは彼と同じものを感じますやっぱ同じ同一人物ですね」
そういうと彼女は真剣に面持ちにもどり
「では…始めましょう」
「で…どうやるんですか」
!?…何故だか眠くなってきて意識が遠のいていく。俺が最後に覚えているのは
「ありがとう…これで彼は救われました」
覚えているのはそこまでだった