第三話 能力
「能力者…それは人が持っている非科学的な力。過去にそう言う力を持っているひとを超能力者と呼ばれていた」
能力者たしかにそれはいると言うことがとある学者によって公になった。今や世界中の学者が必死に調べようとしている
だが発現者が少なく調べようにも調べられないらしい。
「なんでそんな事を俺に…」
そう聞いた俺に守永は淡々と喋る。
「それはあなたが能力者だからそして私も」
今この子はなんていった…俺が能力者そんなはずない。俺はただの学生で元厨二病でそれで現実が嫌になり二次元に逃げたオタクだぞ。そんな俺が能力者だなんて。
「俺が能力者なわけないだろ」
そういうと守永は。
「そう…」
そういうと彼女は本を読み始めた。
それからしばらくすると昼休憩が終わった。
そして昼からの授業が始まり俺は彼女が言った事が気になりそればかり考えていた秀の言っていたことも気になったからだ。
「なぁ勇介どうしたんだ」
不意に秀からそう聞かれ気づいたらもう
昼の授業は終わっており放課後になっていた。
「お前…どうしたんだ今日昼からずっとぼーとしてたけど」
秀が俺を心配そうに見てくる。
「いやただ考え事をしてただけだ」
俺はそう答えた。
「ならいいんだけど…」
秀は心配性だ昔からだから俺のことを今も心配している。
「そういやさ守永ってさみたことある気がするんだよな」
秀がそういうと俺も不思議なことにそう思ってしまった。どこかであったことがある気がする。朝は先生が言った方に気を取られて何も感じなかったが。
考えていると秀がいきなり
「お前今日新作の発売日じゃねぇのか」
そういやそうだった。今日は新作のゲームの発売日だ。
「わりぃ秀俺買いに行ってくるわ」
そういうと俺は街に向かって走りだした。
「なんだ…これ」
俺は異様な光景を目にする。
「人が誰もいない」
普通この時間なら働いているはずの人がお店には誰もいなかった。
「どうなっている」
俺がそういうと後ろから足音が聞こえてきた。
コツ…コツ…
足音が大きくなっていく。
「誰だ」
そう言って振り向くとそこには男が立っていた。
「おぅ…怖いねぇ君そんな声出して」
そう喋っていたのは20代ぐらいの男だった。
「何の用ですか俺に」
そういうと男は口を開いた。
「君をスカウトしにきた」
そういうと男は懐に手をいれた
「なぜ俺なんですか」
「君が我々に必要な能力を持っているからさ」
男が言った言葉…能力とたしかに男は言った。俺が能力者?守永が言った事は本当…だったのか…。
「君の答えを聞かしてもらいたい」
男がそういうと男はさっきまでとは違い明らかに殺気をむけていた。
なんなんだこいつら俺を能力者と勘違いしているのか?だが妙に引っかかる部分が多いなんなんだ今日は。
「あいにく親から怪しい人にはついていくなって言われてるんでね」
俺がそういうと男は懐からナイフを取り出し
「できれば無傷で手に入れたかったが仕方がない」
そういうと男は俺に近づいてきた。逃げなきゃ…そう思った俺だが身体が動かない。
「逃げられると面倒だから我の能力で逃げれなくさせてもらった」
もうだめだ…
カランコロン後ろから何かがなげこまれた。
それは
閃光弾だった
「こっちよ」
声が聞こえて目がやられてて何もわからないがこの声どこかで聞いた事が。
次の瞬間何かにぶつかったのか意識が薄れていき俺は意識をなくした。