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パラドックス  作者: 追いかけ人
第1話 希望の技術
15/22

15 支配

15 支配


「ここで問題が2つある。1つは尚道への返信だ。現状のIWWBでは尚道の期待に応えられないし、アメリアの思惑を伝えるのも尚道に危険がおよぶ可能性がある。1つは言っていいのか?悪いのか判断に困るから後回しにしよう」

「1つ目はできないとはっきり言うんだもん。アメリカの思惑は伝えないもん」

「それしかないと思うが、結果は予想できるか?」

「おそらく、何か所かに核ミサイルが落ちるもん」

「それは酷い。防ぐ方法はないのか?」

「時間が足りないもん。時間があればIWWB以外でも防ぐ手段があるかもしれないけどだもん」

「被害を最小限にする方法は?」

「運とアメリカの同族の思惑以外で事に当たっている人類の努力次第だもん」

「何故、俺のところにもっと早くこなかった。べス」

「誰かが妨害していたもん」というべスの言葉は真実であるが、この件は次話以降の物語の中で明らかになるであろう。

「誰がだと言ってもしようがないようだな。運を天に任せるしかないのか」

こうして尚道への返信は不毛な内容となったのだ。


 さて、想が言い淀んだもう1つの問題とはそろそろこの話も終わりに近づいたことだし、最初の話の責任として少し物語の設定をまとめる必要があるのではないかということだった。尚、この話で触れていない事柄が若干含まれるが、ご容赦願いたい。


 勢力を3つの見方で分類したい。


(1) ルーツから見たとき

    ① 地球にルーツを持つ純地球の人類

    ② べスなどの同族である地球外生命体と地球人類との混血(DOF)

      (DOF:Detained Orphan Family、縛られた孤児の種族)


    ①にも発生や進化によりアングロサクソン系、ゲルマン系、モンゴリアン系など多種の人種が存在する(ここでは生物学的な種の区別であり、宗教などの文明、文化的な民族の区別は除外する)。

    ②混血で同族と見なされるのは身体のどこかに六芒星の紋様を持つ者である(本文では触れていない。すみません)。


(2) DOFの勢力関係

    ① 元実験推進派を主とする緩い支配思想を持つ欧州連合派

      バチカンを拠点とし、影の法王または各国のトップにより派閥を運営する。

    ② ①より分派した過激的支配思想を持つ北米派

      パープル・レインマンを長とする。

    ③ 元実験否定派を主とする非支配思想を持つ派閥

      カタール半島のつけ根に存在するモーラ王国の女王アラシルクを長とする。

      中東一体に緩い影響力を持つ。アラベスクはこの国の序列第3位である。

    ④ 元中立派が多数の小派閥を構成している。

      アジア、アフリカ、南米などを拠点にしている。


    尚、①、②、③は母艦のメインコンピュータを、④は搭載艇のサブコンピュータをブレインとしている。


(3) DOFと純地球人類との関係

    ほとんどの国をDOFが裏から支配しているが、その支配力には強弱が存在する。


また、DOFは最長寿命が500歳ともいわれている(もっと、早く記そうとして期を逃してしまいました。すいません)。


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