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愚鈍なアルとチートな彼女  作者: 東山不知
プロローグ
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プロローグ

 魔領域



 グレスデン王国の最北端にあるこの地域には10m先が見えなくなるほどの濃い瘴気が漂い、生息する魔物はどれも王国の精鋭部隊に匹敵する力を持っている。

同じ世界とは思えないその恐ろしさからそう呼ばれるようになった。


 今まで何百人もの腕に覚えのある人間が足を踏入れたが帰ってきた者は数えられるほどしかいない。

それでも魔領域に訪れる者はいまだに絶えない。


その目的はーーー




         財宝だ




 名声のために魔領域に挑む者も少なからずいるがほとんどの者は財宝を目的としている。


 魔領域に生息する魔物の一部には金や銀、宝石を巣に集めるものがいる。

勿論魔領域でなくともそういった習性を持つ魔物は生息しているがその魔物達の巣にあるのは旅人から奪ったであろう硬貨や剣や鎧が転がっている程度だろう。

棲んでいる魔物が弱いとはいえ手に入る宝がこれでは流石に割に合わない。


 それに比べ魔領域の魔物の巣にあるのは正におとぎ話に出てくるような豪華な財宝だ。

この宝のほとんどは王候貴族の宝物庫から奪われた物だ。


 魔領域の魔物は時折宝を求めて外に出て来る。

そして宝を奪い戻って行く。

魔領域の周辺を治める貴族にとっては建物は壊されるは宝は奪われるはでたまったものではない。

最近ではこれを恐れた貴族が清貧だと言い自分の財産を領民に還元したという話も聞く。


 では、魔領域から帰ってきた者に持ち帰った財宝の返還を貴族たちが求めてこないかというと、ほとんどの貴族はそのようなことはしてこない。

魔領域の魔物ですら自分達ではどうにもできないのだ。

それを下し、財宝を奪い返してきたものなど恐ろしくて関わる気にはならない。


 このようなことから魔領域に挑むことは危険は伴うが手っ取り早い金稼ぎとなるのだ。




ーーーそして今また一人魔領域に挑もうとする者が現れたーーー




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