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昼休み
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2015.1.6~
小さい頃から、あまり動物は好きじゃなかった。
というより、苦手だった。
「え、そうなの?」
購買で買ったメロンパンをかじりながら、春樹が言う。
「知らなかった。」
春樹は3歳から高2の今に至るまで、ほとんどの時間を共に過ごしてきた、いわゆる幼なじみである。
家も近く、部活も同じ剣道部。高校受験の時にも家から一番近く学力もそこそこの市立高校を志望し、見事ふたりとも合格した。
最も長い時間を共にしてきた親友である。
そんな春樹でも俺が動物が苦手だということを知らなかった。それもそのはずだった。
「言葉通じないし、何考えてるかわからんもん。」
「でもお前、猫飼ってるじゃん、ナイト。」