ー<ミガク>ー(位置的にはプロローグ)
完全思い付き
いつもどうりピクシブに投稿予定
自分的に今まで生きていて一番驚いたことは「みがく」=「けずる」行為だと言うことだろう。
知った経緯は、こんな感じだ。とある欧米のハートフルコメディドラマで男の人がトロフィーを大切そうにみがいていた。いまいちその時の話の内容は覚えていないが、周りの人に「みがき過ぎで無くなっちゃうんじゃない?」と言われるシーンがあった。
その頃の自分は小3だった。ある程度難しいの言葉の意味もわかって来る頃だ。「みがいて、無くなる」と言うことは、「けずっている」と考えるのもそう時間はかからなかった。
それからは尋常じゃないレベルで「みがく」という行為が怖くなった。当時泥団子を作り、乾かしたあとに布や紙、葉っぱなどでこすってピカピカにするという遊びが流行っていた。もちろん自分もやっていたのだが、それを知ってから布でこするとこう思ってしまうのだ。
『あれ?こんなことやってたら、ちっこいやつしか作れないんじゃ...』
そう思ってからというもの、凸凹な泥団子しか作れなくなってしまった。それからだろう周りから異端扱いされ始めたのは。
次に歯をみがくという行為も拷問にかけられているような気分になった。理由は簡単である。『みがきすぎて歯がなくなるんじゃ…』と思ったからだ。当時は両親に押さえつけられながら、歯をみがいてもらった記憶がある。行動的なものはだいたいこんな感じだったが、言葉として使われるものもダメだった。
ざっと挙げていくと、腕をみがく、自分をみがく、女みがき、心をみがく、みがきをかける、などである。どんな罰ゲームだよと何度思ったことか...
そんな自分でも、物を作る教科が好きだった。みがいていって綺麗になったり、手触りがよくなっていく過程がたまらなく楽しかった。
そんな感じで今では「みがく」いうことにたいして抵抗はもう無くなっている。
これは5.6年前は、必ず「みがく」行為がある工業系の高校に進むとは夢にも見なかような自分の身に起こることを延々書いていく物語です。
文中の「みがく」=「けずる」と知った時におどろいたこと事態は実際に小3の頃にあったことですが、めちゃくちゃ怖がったことは、さすがになかったです。