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ブリタニア竜騎譚  作者: 丸い石
二章:斧の反乱
45/107

機甲竜騎士について

 機甲竜騎士(ドラグーン)の設定です。例によって本編には関係ありません。

 それと今回は箇条書き形式で設定を並べているだけです。

 ロボなんて興味ねぇや! という人は読み飛ばすことをおすすめします。


 また、幾つか設定が固まっていない部分があるので、後から変更するかもしれません。

 主に魔導回路(マギオニクス)とかエンジン周りとかアーマー内部の構造とか……

 空中でどうやってトイレを済ますかも問題ですね。


 なにか気付いたり、変だと思ったことがあれば、ツッコミを入れていただけるとありがたいです。

機甲竜騎士(ドラグーン)とは】



機甲竜騎士(ドラグーン)

 聖歴600年頃に登場した魔導兵器。

 機械化された竜騎士であり、魔導砲と槍を組み合わせたガンランスを主兵装とする。

 その性能は既存の竜騎士ドラゴンナイトを凌駕するが、一機ごとにかかるコストも割高。

 《ワイバーン》一機の値段はおよそソリダス金貨三千枚(日本円換算で約九千万円)分である。

 ログレス王国内で機甲竜騎士(ドラグーン)になれるのは貴族のみ。

 平民が機甲竜(アームドドラゴン)に騎乗した場合、重い罰則が下される。



機甲竜アームドドラゴン

 機械化されたドラゴン。

 機竜乗り(ドラグナー)はこの機甲竜アームドドラゴンに跨り、機甲竜騎士(ドラグーン)として戦う。

 目的や用途に応じて幾つか種類がある他、竜の亡骸を用いた骸装機(カーケス)といったものも存在する。



騎士甲冑ナイトアーマー

 機械化された甲冑。

 元々は高空を飛ぶパイロットを冷気や風圧、酸欠から守るために開発された装備。

 だが、後に陸戦型騎士甲冑(ナイトアーマー)として地上でも用いられる。

 大型のライフルやブレード、アダマントの装甲によって高い戦闘力を有しており、生身の人間が倒すことは事実上不可能。





機甲竜アームドドラゴンの機能】



魔導回路マギオニクス

 機体のほぼ全てをコントロールしている魔導演算装置。

 機竜側の魔導回路マギオニクスはもっぱら姿勢制御に用いられており、ハーネスから送られてきた命令をヘッドやウィング、テールに伝達する。

 外見的には四角、もしくは円筒状の箱にごてごてのケーブルがついた形をしている。中身はブラックボックス。



飛行装置ライトフライヤー

 錬金術師のライト兄弟によって作られた魔導装置。

 通常、機竜の胴体内に組み込まれており、ハーネスに反応して機体下部に不可視の力場を作り上げる。

 機甲竜騎士ドラグーンはこの流線型の力場と、紡錘形のウィングによって揚力を得ているため、空を飛ぶことが可能。要は飛行機と同じ原理。



・魔導エンジン

 機竜の後部に積まれた推進装置。

 作中で用いられているのはダイダロス式熱動力機構と呼ばれるもので、魔光砂を燃焼させることで推進力を得ている。

 瞬間的に燃料を消費することで、アフターバーナーを使用可能。ただし、放熱のため連続使用はできない。

 各エンジンには排熱のための冷却装置が組み込まれている。現在は水冷方式が一般的。



人造筋肉繊維ファイバーサルコメア

 魔法生物学の分野で作られた、丈夫で量産可能な人造筋肉。

 元は魔獣の筋肉を人工的に培養したもの。魔導回路マギオニクスから送られる信号に反応して伸び縮みする。

 単純に量を増やせば増やしただけ出力が上がるが、熱には弱く、長時間高温下に置かれると繊維が溶けてしまう。



・装甲

 機竜の装甲は鋼鉄よりも硬いアダマント鋼で形成される。

 ただしアダマント鋼は加工が難しいため、関節や骨格部分にはもっぱらミスリルが用いられる。

 一方、竜の骸を素材とした骸装機カーケスは、竜鱗をそのまま装甲に転用していることが多い。

 竜の鱗はアダマントよりも軽量で、耐衝撃性、対魔力性に優れた万能素材。

 加工はできないため、スケイルメイルのように鱗を繋ぎ合わせて装甲を形成する。



・燃料

 機甲竜騎士(ドラグーン)は魔光石を砕いて生成された魔光砂を燃料とする。

 魔光石の元となっているのは魔獣であり、冒険者たちが狩り、皮や骨などを剥いだ後の死骸が時間をかけて魔光石に変貌する。

 また、何故か山の中から大量の魔光石が発見されるケースもある。

 魔獣の墓場、竜の置き土産、太古の地殻変動の結果など、様々な説が唱えられているが未だに結論は出ていない。



炎嚢ブレスポッド

 竜が体内に持つブレスを吐くための内臓。

 魔力を送り込むことで、炎や風、闇の吐息などを生成する。

 竜のブレスには強烈な破壊力があり、多くの骸装機(カーケス)はこれを利用した魔導兵装を装備している。



飛行石レヴィストーン

 竜が体内に持っている石。主に骸装機カーケスに組み込まれる。

 火竜の場合は赤、風竜の場合は緑といった具合に、竜の属性によって色が変わる。

 飛行装置ライトフライヤーとは違い、機体を直接空中に持ち上げる力を持つ他、飛行中の空気抵抗や、機体に対するGを軽減する。

 ただしGの軽減にパイロットは含まれない。あくまで効力を受けるのは機甲竜(アームドドラゴン)本体のみである。





機甲竜(アームドドラゴン)の各部位】



・ヘッド

 機体の進行方向をコントロールする竜の頭部。機首とも。

 これを潰されると、機竜は瞬く間に飛行能力を失う。

 ただし、空気抵抗をもろに受けるヘッドは機竜の中で最も頑丈な部位であり、ランスチャージを受けない限りはまず破壊されない。



・ハーネス

 手綱。機竜の首元から生えており、アーマーのメインアームで操る。

 機甲竜騎士ドラグーンにとっての操縦桿。機竜乗り(ドラグナー)はこのハーネスとペダルで機竜を駆る。

 ハーネスを通じて送られた命令は魔導回路(マギオニクス)によって、ヘッドやウィング、テールへと伝達される。



・コックピットシート

 機竜乗り(ドラグナー)が搭乗するシート。

 搭乗後は空中で転落しないよう、ミスリル製のワイヤーで騎士甲冑(ナイトアーマー)を固定する。

 通称、サドル。側面にはラダーペダルが取り付けられている。



・ウィング

 翼。機甲竜(アームドドラゴン)の機動力の要。

 通常は左右に二翼のみだが、稀に四枚羽根や六枚羽根の機竜も存在する。

 複翼の機竜は速度に特化したものが大半であり、細いテーパー翼は機動力に優れるが耐久面で劣る。超機動紙装甲の《エクリプス》が代表例。



・ラダーペダル

 作中ではもっぱらペダルと呼ばれる。

 強く踏み込むことで機体を左右に傾け、旋回することが可能。

 瞬間的に体重をかけた場合、機体をローリングさせることもできる。



・テール

 機体を安定される竜の尻尾。

 これを断ち切られると機動力が大幅に低下する。

 ウィングと同じくツインテール、トライテールの機竜も存在する。

 こちらは運動性・旋回性に特化した機竜がほとんど。《ブラックアニス》は二本のテールを持つ。





騎士甲冑(ナイトアーマー)の機能と各部位】



・空戦型と陸戦型の違い

 陸戦型の騎士甲冑(ナイトアーマー)は空戦型のアーマーを改良して作成されたものが多い。

 四本腕の空戦型に対し、陸戦型は腕が二本。ガントレットの中に直接、搭乗者の腕が通っている。

 陸戦型の騎士甲冑(ナイトアーマー)は空戦型に比べ、機動力が高く、重量も軽い。

 基本的に空戦型のアーマーは機甲竜(アームドドラゴン)とセットで用いられる。そのため、着用するのは貴族のみ。



魔導回路(マギオニクス)

 騎士甲冑(ナイトアーマー)側の魔導回路(マギオニクス)は、姿勢制御以外にも高度や速度、敵機との相対距離、火器のロックオンシステムなど、多くの計器を管理している。

 また搭乗者の生体データから、本人であることを確認する機能も持つ。

 魔導回路(マギオニクス)本体は背中にバックパックを背負う形で収納されている。

 そのため、アーマーの背部は前面と比べて装甲が貧弱。



・ヘルム

 騎士甲冑(ナイトアーマー)の兜。

 前面にバイザーが張られ、内部には通信装置が組み込まれている。

 ヘルム側面には通信装置を操作するスイッチがある。



・バイザー

 ヘルムの前面を覆う滑らかなプレート。

 外部の情報を内部のヘッドアップディスプレイに投影する、魔導具の一種。

 この際に映像処理が施されるため、機甲竜騎士(ドラグーン)は夜でもある程度の視界を保つことができる。

 バイザー内のディスプレイには、計器が獲得した情報が魔導回路(マギオニクス)によって円状のメーターで表示される。



・通信装置

 ヘルム内に組み込まれた通信用の装置。

 大気を伝播する魔力の波を送信し、受信側でそれを解析している。

 波の周波数を変えることで特定の相手とのみ会話が可能。

 この魔力波は嵐や稲妻の影響を受けず、単純に距離のみでエネルギーを減衰させる。



・コックピット

 騎士甲冑(ナイトアーマー)に搭乗者が乗るためのスペース。

 コックピットへはキャノピーと呼ばれる蓋状の装甲を開くことで搭乗可能。

 開閉方式は上下に開くタイプと左右に開くタイプがあり、ログレス王国では上下に開くタイプが一般的。

 コックピット内は密閉されており、かなり蒸し暑い。機内環境は極めて劣悪である。



・メインアーム

 ハーネスを操るための主腕。

 空戦型の場合はここに搭乗者の腕が通される。

 出力は低い。が、人間の頭を叩き潰すことくらいは可能。



・ガントレット

 陸戦型のメインアーム。空戦型の場合は肩から生えた副腕。腕甲とも。

 出力は極めて高く、1000ポンド(約450キログラム)近いガンランスとシールドを振り回すことができる。

 ただし、空戦型騎士甲冑(ナイトアーマー)のガントレットは操作に長期間の修練を要し、才能のない者は一生かかっても扱うことができない。



・インナースーツ

 搭乗者が着用する薄手のスーツ。色は黒が多い。

 スーツの各所を覆う装甲には、幾つかの装置が組み込まれている。

 汗や尿などの排泄物を処理する他、機体内でのショックや三次元機動によるGを軽減する機能を持つ。





機甲竜騎士(ドラグーン)の武装】



・ガンランス

 機甲竜騎士(ドラグーン)のメインウェポン

 槍と魔導砲を組み合わせた造りをしており、ランスチャージの際はこの槍で敵機を撃破する。

 形状は異様に長い銃剣を装着したライフル。逆に穂先部分が巨大なガンランスも存在する。



・シールド

 機甲竜騎士(ドラグーン)の装備する盾。

 分厚いアダマント鋼の塊であり、ガンランスの砲撃程度なら数発は防げる。

 アウロは頻繁にこれをぶん投げる。重量があるため武器としても強力。



・マント

 機体後部を覆うマント。ミスリルの糸が縫い込まれている。

 防具としての機能よりも家紋や紋章を刻む方がメイン。

 通常、隊長機には白いラインが引かれている。小隊長が一本、中隊長が二本。

 大隊長はラインを引かない代わりに、派手な意匠のマントを羽織っていることが多い。



・ブレード

 機甲竜騎士(ドラグーン)の予備兵装である剣。

 通常は背部の腰に横向きの形でマウントされている。

 折りたたみ式ナイフのように、刀身が柄に収納された形が特徴。


・その他の武装

 バトルアックスや弩弓なども機甲竜騎士(ドラグーン)の武器として用いられる。

 骸装機(カーケス)の場合、炎嚢を用いた独自の魔導兵装を装備しているケースが多い。

 また陸攻機(ストライカー)、指揮官用機竜、射撃特化型機竜、格闘特化型機竜など、機竜の種類によって兵装は異なる。




【その他】



機竜乗り(ドラグナー)

 竜騎士ドラゴンナイトの駆り手がライダーと呼ばれるのに対し、機甲竜騎士ドラグーンの騎手は機竜乗り(ドラグナー)の名で呼ばれる。

 ログレス王国内で機竜乗り(ドラグナー)になれるのは貴族とその血縁者のみ。

 また、機甲竜(アームドドラゴン)の操縦には専門の技術を要するため、ログレス王国では機甲竜騎士(ドラグーン)の養成所を開設している。

 十機以上の機甲竜騎士ドラグーンを撃墜した者には『エース』の称号が与えられる。



技師エンジニア

 機甲竜(アームドドラゴン)騎士甲冑(ナイトアーマー)の開発、整備、メンテナンスを行う人々。

 基本的に貴族はエンジニアにならないため、機械仕事は平民たちの役割である。

 ただし、魔術師の家系では貴族でありながら魔導具の開発を行う人間も多い。

 正確には開発を行う技師エンジニア、整備担当の整備員メカニック魔導回路(マギオニクス)を調律する調律者コーディネイターに分かれている。

 が、明確な線引はされておらず、複数の領分に手を出す技師たちがほとんど。

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