雪の日
わお!!雪だっ!!イエーイ。
雪でテンションが上がらない小学生はいない。僕もそのうちの一人でーす☆
帰りの会が終わって、門を出るなりスキップスキップランランラン、はしない。弱虫な僕は、友達の手前そんな事はしません。
テクテクテク、バシャッ、ランドセルで炸裂するシャーベット、雪合戦の始まりだい!!!
うりゃー、ぐはー、
やべっ、めっちゃ楽しー。
帰り道は石蹴りと決まっているけれど、今日という日に降る雪が僕らにこんなスペッシヤルげいむを提供するぜい。いえい!!
飽きたー。
皆も飽きたみたいー。
あっ同じクラスの真奈ちゃんだ。ビシュッ、僕の大切な友達のミチル君が雪球を投げたよ!!
チョコビーンズが散りばめられたシャーベットは真奈ちゃんの髪で炸裂!!
スズキ君がすかさず次の球を発射、とー。
スカッ!!だっせー、スズキ。
僕が打ち上げた白球は空で散って真奈ちゃんに降った。いえーい。
皆夢中になって投げ出した、顔を隠して逃げる真奈ちゃん、わーい追いかけろー。
ビシャッ、ペシャッ、スカッ。
そのときなんだよ、そん時なんだ、そのかわいい顔にかかる髪のかかり具合と長っい黒髪の傾き具合がね、なんか泣いてるように見えたんだ。
ほら、涙がっ、ああ雪か、でもね僕その瞬間から全然楽しくなくなって
「つまんなーい!!」って叫んで鈴木の顔面に雪球をぐりぐりしたんだ。
ごめん、うそ。
弱虫だから、僕そこで呆然としてた。
なんかね、すっごく楽しそうなミチル君とかスズキ君とかの顔見てね、なんかそれ壊すのが怖かったんだ。
僕、弱虫だから、、、、、
はい、まず1ポイントねー☆